慌ただしい日々が続いていますが、先週2日程お休みをいただいてから体調も少しずつ回復してきた気がします。
そんな中、注文していた本が増えたので記事にしようと思います。……と思ったのですけれど、大失敗ほどではないけれど購入に失敗してしまったので、今日はそれの反省を兼ねてお話します。
今回はなんと洋書です!(読めないんだけど(;´・ω・))
先日、Twitterのフォロワーさんとの雑談中に、どうしても原文を確かめてみたくなりまして…ついに(?)、「ジキル博士とハイド氏」の原文版をAmazonで購入しました(*‘ω‘ *)
The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde (Modernised for study)
- 作者: Robert Louis Stevenson,Alistair St.John
- 出版社/メーカー: Independently published
- 発売日: 2017/12/01
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: Carl Bowen,Daniel Ferran
- 出版社/メーカー: Stone Arch Books
- 発売日: 2014/08/01
- メディア: ペーパーバック
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日本語訳版ならこの8か月余りの間に3種類購入していますが…。
衝動的ではありますが、アタスンおじ様が口癖のように何度も口にする「哀れなヘンリー・ジキル」の数を実際に原文で数えてみたくなりましてね(*‘ω‘ *)
snow-moonsea.hatenablog.jp
ちなみに、新潮文庫版の翻訳で数えた限りは全部で8回。
- 作者: ロバート・L.スティーヴンソン,Robert Louis Stevenson,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/01/28
- メディア: 文庫
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この作品は同じ日本語訳であっても訳者によって表現のブレが大きいので、原文ではどう書かれているか分かりません。
上記新潮文庫以外の版は、「哀れ」と1回言ったら次は「可哀想」にするなど、同じ表現を繰り返さないようにしているように見えます。
確かに私が「哀れなヘンリー、って言い過ぎでは?」と思うくらい繰り返されるよりかは他の表現に変更した方が日本語的に耳障りになりにくいかもしれない。
けれど、原文は新潮文庫版のように「哀れ」に相当する1つの単語を使い続けているのかもしれない。でも実は新潮文庫版が「同じ意味だから同じ言葉で統一したほうが読みやすい」と判断しているだけで、原文では他の版のように微妙にニュアンスの違う別の単語を混ぜているかもしれない。
それは実際に原文を見てみなければわからない。
無駄に憶測を重ねるよりは原文を見て確かめてみよう…。
それが今回の洋書購入の動機です。
私は翻訳が出版されている場合に原文版を購入する事はないので、私にとってはとてもレアなケースです。
読んだ時期やお気に入り度が高さが近いという意味では「フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス」も原文版購入候補に挙がりそうなものですが、こちらは日本語訳者による表現のブレは今作よりも少ないから原文版の中身があまり気にならないのですよね。
「ジキル博士とハイド氏」の翻訳者のあとがきを読んでいると「古い英文なので(現代の英語とは違うから)翻訳は難しかった」と書かれている事から、日本語訳に差が出たのは古い英語だからなのかなという想像もできます。が、「フランケンシュタイン」の方が出版年は古いはずなのに翻訳者による表現の差が少ないのだから、不思議です。
洋書はAmazonで扱っているから何とかなる。
でも問題が一つ、私は英語が読めない(;´・ω・)
しかもプロが難しいと言うレベルの英語。しかし雑談で原文の話が話題に上がった時、気持ちが盛り上がってきて
「もう、読める読めないは別として買ってしまえ!!」
…と、今に至るわけです。
漫画の方は、どうやら「欧米版まんがで読破」って感じのものらしいですね。同シリーズに名作系のコミカライズのラインナップがたくさんありました。
アメコミ!というよりは海外アニメっぽい絵柄、着色も美しいです!
アタスンおじ様、想像よりがっしり体型だけどダンディでカッコいい…
さてさて、原文の方ですが、こちらはAmazonの「なか見!検索」モードで中を確認して購入しました。
ゴシック体風のフォントがすっきりして見やすい。洋書初心者としては見やすいのが一番ですから、こういうのはとてもありがたい。
しかし、この文章…。
「誰から聞いた?」
「私達には共通の友人がいるね」とアタスン氏が言った。
「共通の友達」ハイド氏は喉から音を出して(=唸り声をあげて?)繰り返した。
……と、パッと見で「あぁ、アタスンおじ様が初めてハイド氏と対面してする場面だ(*‘▽‘ *)」と分かってしまったのです。
海外オークションは好きだけど辞書を片手に時間かけまくっている私が。
でも翻訳版の周回は5周くらいはしている。流石にあれだけ周回すれば展開も台詞も覚えているでしょう。
でも「なんだ案外読めるじゃ………」と思った時、嫌~な予感がして表紙を見ると…。
"Modernised for study by Alistair St.John" …という文字。
Amazonでのタイトル表記は「The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde (Modernised for study) (英語) ペーパーバック – 2017/12/1
Robert Louis Stevenson (著), Alistair St.John (編集)」。
(Modernised for study)って、「〇〇文庫」とか「〇〇名作古典シリーズ」とか、そういう意味だと思っていたのだけれど、どうやら"現代語訳"って意味らしい。
"現代語訳"だって!??
そりゃ多少は読めるわけだわ!!( ゚Д゚)
Amazonの表記が"Alistair St.John (編集)"なので、てっきり本文に対する解説とかを書いている人なのかと…。
そういえば、Amazonの洋書を選ぶ時のシステムも凄く戸惑いました。
ゲームやDVD、日本の本なんかだと同一タイトル、同内容で再生機器(ハード)の種類を選択できるようになっていますよね。
例えば、これは友人が描いた漫画なのですけど…
人狼執事の物騒な日課 1 (ビッグコミックス)
紙の本にするのか、電子書籍にするのか選択出来ます。
どっちを選んでも基本的に内容は一緒です。
……なんだけれど、洋書の場合…
いや、今回名作古典を買おうとしたせいなのでしょうけれど、「ジキル博士とハイド氏」の購入画面仕様はこうでした。
今ペーパーバックが選択されていますが、「やっぱし電子書籍にしようかな」とクリックすると…
フランス語エディション!?!?( ゚Д゚)
…とまぁ、「出版方法の差で中身は一緒だよ」の定義が日本の本と大分差があるのです。更には「なか見!検索」モードも、別の本になってしまう。
確かに内容はスティーブンソン氏の「ジキル博士とハイド氏」に間違いないのだけれど、"ブラックコーヒーの状態"(=翻訳にしても現代語訳にしても、第三者の手を加えられていない状態)ではないのなら、"中身は一緒"ではないのでは…??
snow-moonsea.hatenablog.jp
きっと手を加える人によってグラニュー糖なのかオーガニックシュガーなのか、人工甘味料なのか、それぞれ違うと思いますし、それだけで味は変わる。
それはそれぞれ違う本だと思うのですが…。
そして私は今回"ブラックコーヒー"(=何も手を加えられていない原文版)を探している。最低限の条件が"ブラックコーヒー"で、"飲み方の説明書"(=考察の材料になる解説等)がついていると嬉しい、くらい。
一応注意深く探していたつもりだったのに、上記のAmazonの仕様のこともあって"お砂糖入って飲みやすくなったブラックコーヒー"(=現代語訳)を買ってしまったのです。
ショックだ~…!(;´・ω・)
このシステムの仕様については思うところありますが、洋書買い慣れしていない私が悪い部分もありますし、海外の洋書の場合在庫をまとめるシステムが日本と異なるのかもしれない。
まぁ何にしても、してしまった事は仕方がない。諦めよう。
それに、私が原文版を読めるとはあまり思っていない。
で、それからどうしたかって言いますと、洋書慣れしている友人の助けを借りて、なんとか原文版と思われる「ジキル博士とハイド氏」を発注しなおしました。
今回の本は原文版があまりに難しかった時の参考書にさせてもらおうと思います。
(あーーまた所持してるジキハイ原作が無駄に増えてしまった……)
しかし、実は「ジキル博士とハイド氏」以外に、まだ届いていないけれどジョン・ミルトン氏の「失楽園」も原文版を発注しているので……それも原文版ではない可能性が頭をよぎって不安になってきました(;´・ω・)
なお、「フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス」の方は原文は今の所購入する見通しが立っていませんが、Twitterのフォロワーさんの紹介で原作ベースのコミカライズを買ってみました(*‘ω‘ *)
でもこの帯………ヴィクターくん、また怪物に名前取られてません??
(まぁ帯を書いた人と漫画の著者さんは別の人だろうから……うーん… ; ;)
伊藤潤二傑作集 10 フランケンシュタイン (ASAHI COMICS)
- 作者: 伊藤潤二
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/06/20
- メディア: コミック
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コミカライズの方は11/24の古代ギリシャナイトが終わったらゆっくり読ませていただきます(*^。^*)
何にせよ、「ジキル博士とハイド氏」の原文版は届くのが1~2か月後とのことなので……
のんびり待つしかありませんね。
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