こんにちは。
メイン推しジャンルの供給は約200年前に止まっており、更に現代では推しジャンルの概念が映画やその他諸々に上書きされて目も当てられないことになっている……そんなジャンルに住んでいる民です(苦笑)
大体の推し活はしたと思うのですが、やっていない推し活がないかなと思い、フォロワーさんに質問を投げたところ「TAG-COFFEE STAN(D)」さんを紹介していただいたのでそのレポを書きたいと思います。
「TAG-COFFEE STAN(D)」さんはデザインを選び、名入れ(ロゴ)とメッセージを入れたボトルを即、しかも簡単に作ってくれるコーヒーと紅茶のお店です。
tag-coffee-stand.jp
端的に言うと、かなり良かった!
「TAG-COFFEE STAN(D)」さんのシステム
「TAG-COFFEE STAN(D)」さんは以下のカスタムが可能です。
・ドリンクの中身
・ボトルのラベルのデザイン
・ボトルのラベルのロゴ部分のカスタム
・ボトルのラベル部分のメッセージ部分のカスタム
詳しくは、直接「TAG-COFFEE STAN(D)」さんのサイトを触ってみた方が理解が早いかもしれません。
スマホで簡単に作ることが出来るのですが、デザインを作るだけではお金もかからないし注文にもなりません。まずはデザインを作って遊んでみる事をお勧めします!
デザインは2023年12月現在で3000種類くらいあるようなんですが、アニメコラボデザインとかもあるみたいなので、好きなアニメで作ってもいいかもしれないですね!(供給があっていいなぁ…なんて)
システムとしては、このサイトで作ったデザインデータをQRコード化したものを実店舗で見せるとその場で実物を作ってくれる、というものになります。
だから実際にボトルが欲しかったら実店舗に行かないといけないし、さらに消費期限が「お早めにお飲みください」なので通販が出来ないのがネック…ですね。
実店舗がまだ多くないので、私もちょっと買いに行くのが大変でしたが…やって良かったです(笑)
推しのドリンク作ったよ!
私の推しについて簡単に説明しますと、ここ5~6年ほどはメアリー・シェリー著『フランケンシュタイン;あるいは現代のプロメテウス』の主人公ヴィクター・フランケンシュタインを最推しにしております。
現代では映画やその他諸々にイメージが上書きされてしまっていると思うのですが…ハロウィンの怪物のこととか、雷をバックに高笑いするマッドな博士のおじさんとかのことは一旦忘れてください(苦笑)
原作の主人公ヴィクター・フランケンシュタインとは……
・スイスのジュネーヴ出身のお坊ちゃん。
・20代前半で自然科学を専攻する大学生。いうなれば科学者のたまご…のはずなのに、人造人間を創り上げてしまったチート級の天才である。
・性格は繊細で謙虚、臆病でコミュ障気味のオタク気質。気が優しく愛情深い面もあるが、基本的にビビリでストレスキャパが小さいので包容力は全くない。単刀直入に言うと、ヘタレである。
・毒親に育てられた影響もあって、教授に才能を褒められたことが引き金になり、科学で大成することに希望を見出してしまうが、彼が天才過ぎたばかりに自分どころか大切なものまで滅ぼしてしまうことになる悲劇の主人公。
・…なんだけど、そもそもの元凶とも言える人造人間の創造は解剖室などから死体を学生寮に持ち込んで行われたことになっているので、現代の世界一有名なマッドサイエンティストのイメージに恥じないおぞましさは持ち合わせているんだよなぁ…。
一方、もう一人の主人公とも言える人造人間は……
・ヴィクターがビビり散らかしている隙に逃げだしてしまったので、名前を付けられることがなかった名もなき怪物の元祖。
・黒い艶やかな髪、黄色の目、黄色がかったくすんだ皮膚、歪に歪んだ均整の取れない体つきの、身長2.4mの巨体の持ち主。
・世界で唯一の人造人間という孤独に苦しみ、人間に優しく接しても拒絶された心の傷により、ヴィクターくんへの復讐を誓った復讐鬼。しかし本来は優しい性格なので、復讐という手段しか取れない事にも苦しんでいるらしい。
・ヴィクターの大切な人を奪う事で精神的に追い詰め、絶望に突き落とす存在だが、人造人間が本当に愛して欲しかった相手は恐らくヴィクターなのだろうと感じられる描写がいくつも存在している。
……といったところで、多分現代のイメージと全く異なる事はおわかりいただけただろうか…というところです。
一本目:ヴィクターくん(と、作品自体)のイメージ
コーヒーのラテベースのドリンク(微糖)に、チョコレートソースを入れてもらいました。
チョコレートソースが思ったよりビターで苦みが強かったので、ヴィクターくんの苦しみや絶望が表現されたような感じで結果的には良かったかも(笑)
入れた文字は「Frankenstein」、メッセージ部分は「The Modern Prometheus」です。
「Frankenstein; or, The Modern Prometheus」が原題だからですし、フランケンシュタインもモダン・プロメテウスもヴィクターくんのことを指している言葉だからです。
モダン・プロメテウス、つまり「現代のプロメテウス」ですが、プロメテウスはギリシャ神話において人間を創り出した存在なんですよ。科学の力で人間を創った者…だから現代のプロメテウスなんですね。
(洒落ててこのタイトル滅茶滅茶好きなのです)
ラベルのデザインは海と山と月が描かれた風景の、青と白が基調のものを選びました。
「北極のイメージ」です。北極は…物語が語られる最初の場面であり、尚且つ、ヴィクターくんの臨終の地ですから…(>_<)
二本目:人造人間(クリーチャー)のイメージ
レモンティー(微糖)です。完全に色で選びました。
入れた文字は「"Creature"」、メッセージ部分は「Farewell, Frankenstein!」です。
Creatureは創造物のこと。名前がない人造人間だからこそ色々な呼び方があるのですが、その中の一つにCreature(クリーチャー)というものがあります。神に創られた者、全ての生き物、人間、という意味もあります。「Farewell, Frankenstein!」は原作から引用できるギリギリのもので相応しいものを探して入れたのですが、意味は「さらばだ、フランケンシュタイン!」。
でもこの「Farewell(さらばだ)」は今生の別れの意味を含んでいます。だって、この台詞はヴィクターくんの死体に向かって言ってますから…。
ラベルのデザインは涙を流す目と幾何学模様のデザインを選びました。
黄色の目から涙が流れている様と、レモンティーの黄色がかった茶色のカラーがクリーチャーの容姿の描写となるからです。
『フランケンシュタイン』の疑似父子は、お互いを理解し合う事は出来ないし、憎しみ合う事しかできないけれど、ヴィクターくんはクリーチャーによって絶望をもたらされるから、クリーチャーは誰からも(いや、もしかするとヴィクターくんに)愛されないから、涙を流して苦しんでいるんです。憎しみ合った瞬間だけ、二人はお互いを認識します。
辛い!苦しい!でもエモい!好き!(´;ω;`)
友人へのプレゼントに……
待ち合わせ場所に向かう直前に購入し、用意していたリボンをつけて友人にプレゼントしました!
クリーチャーのボトルに黒いリボンをつけたら最強になれると思ったので……
私は私で、ヴィクターくんのボトルをお持ち帰りしました(*'▽')
店舗が少なくて消費期限が短いのが本当にネックだとは思いますが……
思い出に残る素敵な体験だったと思います♪