今回はゲームの話を中心にします。
多少ゲームシステムを知らない人もわかるように説明を加えはしますが、あくまでもゲームの話なのでご留意ください。
また、先日終了した期間限定シナリオの"ONILAND"について触れますので、(殆どありませんが)多少のネタバレはご了承ください。
ファンアート描くの苦手だー!
先日の期間限定シナリオ、ONILANDでの出来事ですが…
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ストーリーは簡単に言うと、「登場人物たちがある日突然現れた遊園地に閉じ込められてしまい、その原因を突き止めよう」という感じで、各ステージにアトラクションの名前がついています。
そして本題は"ミラーハウス"のステージで登場した紫色の悪魔・メフィストフェレス。最も、彼は主人公と使い魔の契約を結んでいるので基本的には味方なのですが、言動が怪しいので事実を言っているのか嘘を言っているのか、構えてかからなくてはならない相手。
なんだけど…。
まさか彼の台詞で度肝を抜かれるとは思っておりませんで。
それが、これ。
一緒にミラーハウスに閉じ込められている英霊に向けられた台詞。
メフィストフェレス「ジキル氏!ジキル氏!哀れなるヘンリー・ジキル氏!」
私「お前まさか原作読んでる!?私原作でその台詞数えたよ!??」
早い話が、「哀れなヘンリー・ジキル」は「ジキル博士とハイド氏」原作の物語の進行役ガブリエル・ジョン・アタスンおじ様の口癖みたいなものである。
snow-moonsea.hatenablog.jp
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この紫色の悪魔、侮れない。
さて、9月末に私もプレイ開始1周年を迎えた「Fate/Grand Order」。
パートナー英霊のステータスを底上げする事に闘志を燃やしていた一時の勢いはなくなってしまいましたが、毎日ログインは欠かさない程度にゲームを続けています。最も、それは"周囲にプレイヤーの友人が多い"事も一つの要因でありましょうし、私自身がグッズ展開のある作品及びキャラクターを愛しいと思う事自体が少ない、という事もある。
そう、例えば……どんなに願ってもヴィクターくんのドールは出ないので、「"古代ギリシャナイト"の活動がひと段落したら自分で作ろう」と固く心に誓ったりする程度の、そういう…(・▽・;)
snow-moonsea.hatenablog.jp
とはいうものの、なかなか私のパートナー英霊はなかなか立体にはなってくれないから、アクリルキーホルダーばっかり集めている…。
パートナー英霊、とか言っていますけれど、ストーリーはノベルゲーム形式で進行し、所持している英霊カードでパーティを組んで戦闘を行って各ステージをクリアしていく形式です。
だから誰か1人をパートナーにしてペアで戦うという概念はこのゲームにはありません。が、同シリーズ別作品では人間と英霊でペアを組んで戦うのが基本ルールだとの友人談。
そういう事情で、なんとなく贔屓している最愛のキャラクターを「私のパートナーです! ( `・ω・´)+」と言って、貴重なステータス底上げアイテムを優先的に与えているわけです。
…まぁもうステータスの底上げ上限を突破してしまったので与えられないのだけれど。
そしてその、私のパートナーというのが、"アサシンのバーサーカー"、ヘンリー・ジキル&ハイドというわけです。
※背景は適当である。
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体を共有している、性格が真逆の双子のような感じで、度々サイコキラーのハイドくんに体を乗っ取られている。
……まぁその…好きになった理由とかは、「原作知らなかったから」が大きいかもです。元々「自分の不可抗力で変身する人物」が性癖なのですが。
前述の通り、私がこのブログで度々"ヤク厨の駄目なアラフィフ"だの、"外面の良いクズ"だの"偽善者おじさん"だのと日頃散々ぼろくそに言っている、ジキルおじさんと同じ名前…というか彼がモデルなのですが、似ても似つかないです。原材料は確かにジキルおじさんだけど、
「原材料:ヘンリー・ジキル博士(130年かけて精製された綺麗なジキルのみを使用しております)」
……といいますか。
fgoのジキルさんは原作のエグみというか、ジキルおじさんのクズい所はほとんど抜けた、礼儀正しく品行方正な美青年。ついでに言うと、ハマー版映画で追加された"ジャックザリッパー要素"を引き継いでいるようでハイドくんはサイコキラーになっている。
130年かけて設定が色々変わった結果がそのままでているように見える。
……と色々言いますが、fgoのジキルさんを見て違和感があったのは「薬によって人格が入れ替わる」という点だけなので、私が原作を読むまで”130年かけて精製された綺麗なジキル"がイメージの基礎だったのだと今更思うのですけれど。
だけれど、fgoのジキルさんに関してはどの程度原作を拾っているのか不透明な部分が大きくて、雑誌に掲載されていた"小説英霊伝承"も、「ジキル博士とハイド氏」をベースに「緋色の研究」を混ぜたものですが、性格も年齢も薬を作るきっかけも違うし、ハイドくんは独立した人格として登場するので、やっぱり原作の持つエグみは薄いです。
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しかし登場人物が入れ替わっていたりするものの、物語の流れはほとんど変わらない為、"優等生とサイコキラーで体を奪い合う"という概念をキャラクターベースに置きながらも"原作ベース"だったりして、「どのあたりまで想定しているのかな…」と気になっております。
というわけで、紫色の悪魔が「哀れなるヘンリー・ジキル」と言ったのは、文脈として偶然…というのもちょっと無理がある気がするので「原作ネタ…なんですか?いや確かにアタスンおじ様言いまくってたけれどもネタにするには細かすぎませんか???」と思ったわけです。
シナリオライターさんはどこまで想定しているのでしょうね…。
でももしもTwitterのフォロワーさんの情報が本当なら、"小説英霊伝承"でアタスンおじ様に相当する人物・W博士がジキルさんの事を「ヘンリー」ではなく「ハリー」と呼んでいたのも翻訳には反映されないレベルの"細かすぎる原作ネタ"って事になるし……。
色々判断に迷います。
彼と出会わなければ私はこのゲームを今日まで続けていなかったでしょうし、原作はおろか、もしかしたらヴィクターくん(メアリー・シェリー著「フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス」の主人公。卑屈な天才大学生)にも出会っていないでしょうから……気になる。
何にせよ、先日原作原文を発注しましたので、
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「哀れなヘンリー・ジキル」、今度は原文で数えてやるからな!!!! (`・ω・´)+
……というあたりで今日は締めくくりたいと思います。