私の日常ですがもしかしたら誰かの希望や参考になるかもしれないので書き残しておこうかと思います。
当ブログの就活関連のイメージキャラクターはグレゴール兄さん(フランツ・カフカ『変身』の主人公、グレゴール・ザムザ)です(*'ω'*)
先日、初めての失業保険の認定日を迎え、就活実績稼ぎではありますが就活をしたのでそのお話です。
かくして、私は7年の社畜生活に終わりを告げた。
そもそも、私が退職した理由というのは「ブラックに限りなく近い会社でワンオペを強制されていたら、ついに血圧が跳ね上がり、「アッ…これ死ぬな」と思った」です( ;∀;)
それについては当時のブログ記事が詳しいです。
snow-moonsea.hatenablog.jp
snow-moonsea.hatenablog.jp
でもなかなかすんなり辞めさせてもらえなかったこともありましたし、退職翌日から仕事に関する質問の電話やメールが来て(50ページに及ぶ引継ぎマニュアルを遺していったのにも関わらず、である! (# ゚Д゚)<読めよ!書いてあるだろ!!)、それなりに恨みもありました。
それもあって、退職後に私が一番最初にしたことは、退職した理由となった悪い職場環境の現状や自分の持つスキルを文書にまとめておくことでした。
これは自分の身を守ることでもありました。
私は退職届を書く時にやむを得ず「一身上の都合」と記入しました。イコール、自己都合で退職です。だって「貴様らのパワハラと無茶振りと業務過多のせいだよ!!(# ゚Д゚)」なんて書けませんし、それで角が立ってはもっと酷い目に合うかもしれないから。
牙を抜かれた社畜は社長室で引きつった笑いを浮かべながら「最近凄く忙しいですし生活環境の悪化で体調を崩したので、数か月休養したいんです」と言って退職したのでした(そのあとも滅茶苦茶大変だったけど)。
パワハラやサービス残業等が常態化すると、調教されたというか半分洗脳されたみたいな感じになってしまい、どんなに周りが「やばいから辞めた方がいい」と言っても辞められない……それこそ事件レベルのきっかけがないとなかなか辞めるのは難しいです。
何とか7年間の社畜生活に終わりを告げたのですけど、辞める時はやっぱり変な罪悪感があって怯えていましたが、今は「何であんな環境に甘んじていたんだ…??」と首を傾げますね('Д')
……未だに会社から総務を経由して仕事の質問がきたりするし。いい加減にしてくれぇ。
失業保険と退職理由の話
失業保険の基本ルールでは前職で1年以上雇用保険を支払っていれば、失業者は失業保険をもらう権利があります。まぁ詳しいことはハローワークの公式HPをご確認ください、なんですけど。
www.hellowork.go.jp
ここで重要になるのは仕事を辞めた時の「退職理由」です。
失業保険が下りる時に自己都合退職はペナルティになります。逆に会社都合退職は優遇処置があります。
このことについて7年前、とても苦い経験をしています。
私は前々職がこれがまた酷い会社で……実際は"会社都合の内定取り消し"だったのですが、人事部社員3人VS私で小部屋に閉じ込められ、退職届にサインをするまで帰してもらえなかったという事件に遭遇しました。
ハローワークに不満を訴えたけど、結局サインをさせられたので「私が内定を辞退した」ということになってしまった上に「ハローワークに私が遭遇したその事件の記録を残してもらう事」くらいしかできませんでした。
その時、2年務めたパートタイマーの時に雇用保険に入っていたので失業保険がもらえたのですが、パートタイマーは「転職のために退職」という退職理由。確かに私が望んで自己都合退職したわけですけど…結果として、失業は私のせいにされてしまったのです( ;∀;)
自己都合退職、会社都合退職
自己都合退職は3か月の支給待期期間が発生することや、長く勤めていても保険の支給日数が長くなりにくいというペナルティがあります。
また、最初の支給までの「就活実績」が会社都合退職の人より1回多く必要ですね。
(「就活実績」の話はまたあとで。)
私は前職を「一身上の都合」として退職しました。だから自己都合退職も甘んじて受けなくてはならない……と、思ったんですけどね。
パワハラなどの証明ができれば、会社都合の退職として認定されることもあるのですよ! ( `・ω・´)+
「退職して一番最初に、退職した理由となった悪い職場環境の現状や自分の持つスキルを文書にまとめておいた」のはそれが理由です。
されたことや環境について思い出して書いていくのは辛いことだけれど、忘れかけた頃にあとから記憶を掘り起こして書くのは状況説明が不鮮明になるし、何よりせっかく忘れることが出来たことを思い出すのはもっと辛い。
自分のスキルについても履歴書を書く時に必要になりますが、前職の仕事で何をさせられてきたのか書くわけです。
何をさせられてきたか思い出すと同時に余計な記憶も思い出してしまうのは、気持ちの良いものではありません。
これは自分の身を守るために必要なことです( ;∀;)
実際どうなったかといいますと、私はこの件について先に総務部に相談していたので、総務部がハローワークに掛け合ってくれて会社都合の退職が認められたのです(*'ω'*)
総務さんに感謝ですね…!
でも総務さんから聞く、私が辞めた後の某社の世界は酷くなる一方で、総務さんのサンドバッグ状態が更に悪化しているようなので「早く逃げてェエエエエエエエ」としか言いようがない……。
けれど、私がどんなに「早く逃げて」と言っても彼女の耳に届いている感じはしませんでした。社畜の洗脳が解けていないのだと思います。
よくネタにされるような本当に酷いブラック企業と比べてしまうと「ブラック…かなぁ?いや全然そこまでじゃないし…」と首を傾げてしまうので、そういう部分も洗脳が解けにくい要因だと思います。
グレーに限りなく近いブラック企業って怖い。
(でも総務さんはサービス残業の時間も半端ないから本当にマジで早く辞めてほしい)
失業保険受給生活について
失業保険受給生活、決していいものでもないです。理由は簡単、全く生活していけない。
職業安定所の職員さんは初回の説明会で「就活が長引けば自信も喪失していきますし…」と言っていましたけど、いやそれ以前の問題で、全く生活していけない。
まず、転職先が決まっていない状態で退職したら市役所で3つの手続きを行う必要があります。
さて。
ここで市役所では「国民年金」について「失業者の場合は免除も可能です」と言われるんですけど、これ「じゃあお願いします」って言うと後で泣きを見ます。
後払いにできるというだけです。しかも、利子が付きます。
本当に払わないという選択も出来はするけれど、年金支給時に支給額が減額されます。
(私はこの件をよく理解できていないまま大学時代に「免除」を選んだ上、大学卒業時に就職が出来なかったため、本当に払えなかったので多分ペナルティは発生していると思う…)
だけど、私は前職の年収が約260万(税金を引かれる前)で、失業保険の支給額は10万前後でした。
で、辞めた後に「生きてるだけでかかってくる請求」が以下の通り。
月5万くらいかな……。
私は実家暮らしだけど、一人暮らしならこれで家賃と光熱費と携帯代を払って………って、生活できるかァ!!!(♯ ゚Д゚)
……というわけで、そもそもの問題で就活が長引くと生活できないのです。まぁ支給があるからとりあえず「生きてるだけでかかってくる請求」は何とかなるので実家に身を寄せている間は現状維持は何とか…。
でも、日本の制度の内容をちょっと疑うですね( ;∀;)
(本当に身寄りのない独り暮らしの人はどうするんだ…)
就活実績を稼ぐ。
失業保険が下りる条件として、決まった期間に決められた日数の就活実績が必要となります。
基本的には「月2回以上」が最低ライン。
それをクリアした書類を月1回の「認定日」に提出してようやく20日分の保険が下ります。
私は実家に身を寄せている限りは何とか生きていける上に、前職と前々職、さらに言えばパートタイマー時代も前職より酷いパワハラに遭っていたので、転職活動には慎重になるべきだと思っています。
だから、しばらくは現状維持を保ちつつ、現在の就活界の様子をうかがった方がいい。となれば、ガチではない程度の就活実績を稼ぐ必要があります。
就活実績は例えばハローワークで相談をすればスタンプがもらえて1ポイントゲットになったり、セミナーに申し込めば1ポイントゲットになるので、「ハローワークに行く」ということをしていれば苦労せずに稼ぐことが出来ます。
まぁ、私狙った程度のパワーで就活ができるほど、要領良くないんですけどね~…。
私の初めての認定日の話:ジョブカフェにて
ここまできてようやく初めての認定日の話ができます(+_+)
初めての失業保険認定を終え、午後はジョブカフェを訪ねました。「ジョブカフェ」ってなんか転職情報を見ながら飲食できる施設みたいな印象を受けてしまうけれど、ようするに若者向けハローワークです。
若者(高卒~30代くらい)のための就職支援センターのことですが、普通のハローワークよりサービスが手厚いのでわざわざそちらを訪ねたのでした。
…というのも、前々職で酷い目に遭った時に良くしてくれたのがハローワーク内の若者向け窓口でしたが、現在は若者向けの窓口はジョブカフェと合併したらしいのです。
そこでまぁ、就活実績稼ぎ目的のために「セミナー受講や職業訓練の相談」をすることにしたのです。
初回ということで総合の相談室に通され、その後本題の職業訓練の相談窓口を訪ねることになったのですが…。
職員さん「前職は新卒で?」
私 (*'ω'*)「いえ、新卒時はリーマンショックで内定取消しになったりしたので、2年間パートタイマーやっていました」
職員さん「あぁ……あの時期は本当に大変だったよね…」
私 ( ゚Д゚)「……お!??」
というやりとりがあって。
それというのも、私の新卒時は「就職できないのはお前ら(就活生)が悪い」という態度で大学の就職課や就活支援企業やハローワークの相談員に接せられていたため、そういう反応をされるのは初めてだったから。
「仕事なんて選ばなければいくらでもある」「今時の学生は選り好みするから悪い」「やる気がないから内定もらえないんだよ」…といった感じ。書類選考に100社以上応募して実際面接などに進んだのは30社くらいだったと思う。…まぁ最終面接打ち切りもあったから結局きちんとした内定はもらえなかったんですけど。そうなってくると親は私の容姿や身だしなみや癖が原因だと言い始めるし、ハロワの履歴書相談窓口では字が汚いだのアピールポイントを手書きで書かないのが悪いなどと言われるし、証明写真や履歴書を送る送料、説明会への交通費、破れたストッキングの購入費用……お金がない、お金がない、お金がない…。
気分転換をしよう、メンタルクリニックを訪ねよう、などと考える余裕もない、お金がないから。
私なんて社会に必要のない人間だ。国民年金も払えない。日本での生活を許されざる人間だ。それしか考えられなくなって、引きつった顔で就活していた。
パート先ではパートタイマーは本社の圧力で業務過多になりサービス残業を繰り返す社員たちのストレスををぶつけるサンドバッグの役割を当てられていた。
残業しすぎると罰則があるからという理由でタイムカードを切って仕事をしている社員の姿を見ているから、彼らよりマシ、早く就職したい、と泣きながらパートに通っていた。
…地獄だ。
そんな時に縁があったのが前々職で、失業の末に縁があったのが前職である。
二度とあんな世界に戻りたくない。
そう思ったから、私は前職にしがみつかずにはいられなかった。
そして私は社畜になった。
そう、リーマンショックのあの頃は就職課やハローワークの態度が後押しになって自殺したくてたまらなかったのだ。
けれど、10年後の今、そんな風に見られている時期だったんですね。なんでその頃に生きた私たちは、就職課やその他諸々から鼻で笑われ、やる気がないと冷たく言われなければならなかったのでしょう。
ただ、ひたすらに悲しいです。
ところが今回の就活では前職の話をしたり前述の職場環境の書類を見せたうえで、「(前職基準で希望条件を出すに当たって)前は月いくらくらい?前職の年間休日数は?」と聞かれ、答える度に「Oh..」って反応される。
結果、「ブラック企業上がりの可哀想な人」という扱いをされ、ハロワ職員さんたちから口を揃えて「辞めてよかったね!!」と言われる。
……???
えっ…私が勤めてた会社ってブラックだったんです……?(とここでようやくリアルに自覚がわいた)
ただ、話を進めていくうえで現在の就職界隈の状況を知っていく度に、具体的な求人票を見ながら「これはネックだね」とハロワ職員さんが提示する悪い条件を聞いて「えっもっと過酷な条件で働いてましたよ!?」「えっそれだけですか!?」「えっそれで週休2日休んでいいんですか!?年間休日数110日超えてるんですか!?」「えっボーナスなんて存在するんですか!??」と何度も言ってしまうくらいには、私の労働条件は酷かったようです。
また、私のスキルレベルもそれなりに高いと職員さんに認められたため、仕事を続けていたころより自尊心を保つことが出来たような気がします。
仕事をして居た頃はマウンティングが酷くて劣等感にさいなまれていたので。
……少なくとも、現在は私が今まで知っている就活状況とはまるで違うのかもしれない。
そう思っていたら、気づいたら閉館時間までがっつり就活して、翌々日には職務経歴書を書いてしまっておりました('Д')
今までそんなに職場環境に恵まれなかったのか、私は。
社畜よ、大志を抱け。
ちゃんと年間120日お休みが取れて、有給消化が出来て、一人暮らしでも生活していける程度のお給金がもらえて、残業が少なくサービス残業がなく、女性だからという理由で社内の掃除を強制されず、社長の犬の世話も強制されないホワイト企業とご縁がありますように……!
ただ、下手をすると今までの人生に卑屈になって鬱堕ちしてしまいそうなので、そのバランスだけはうまく調整したいと思います……(+_+)
(※すでにちょっとなりかけている)
出来るなら、あの2年間の事は、忘れていたかった。