海に浮かぶ月のはしっこ

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【グッズ】オリジナルスマホケース:ジキル博士とハイド氏

自分用に自分のスマホケースをデザインしてみました(*‘ω‘ *)
スマホケースを作るのは初めてではないけれど、今回は色数も多く学びが多かったと思います。

今回のモチーフはロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』です。

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オリジナルスマホケースは作れる!

手帳型のスマホケース、自分でデザインしようと思えばできちゃうんです!
ネットで探してみると一個から請け負ってくれる業者さんは結構ありますが、私は色々な条件から検討した結果、初回からグラフィックさんを利用しています。

www.graphic.jp

元々は2018年に自分用のiPhone6スマホケースをデザインしたのが始まり。
モチーフは映画『蠅男の恐怖』。2018年は60周年だったのに、公式がグッズを出してくれないから自分で作っちゃった!( ;∀;)

そのスマホケースは大分気に入っていたのだけれど(そのうちその話もしますね(*‘ω‘ *))iPhone6がお亡くなりになってしまった&修理の予約が全然取れなかったので思い切ってiPhone8に買い替えてしまいました。

それで、自分用のスマホケースを新しくデザインする事に決めたのです(*^^*)
原稿を作って、印刷屋さんに入稿して、ストラップホールを開けます。

今回のモチーフについて

今回は『ジキル博士とハイド氏』がモチーフです(`・ω・´)+
snow-moonsea.hatenablog.jp

ジキルとハイド (新潮文庫)

ジキルとハイド (新潮文庫)


Twitterで今回はどんなデザインにしてみようか、とアンケートを取った結果優勝したからなんですけどね。

● 11%蠅男の逆襲
●● 22%フランケンシュタイン
●●●●●●● 67%ジキル博士とハイド氏

『蠅男の逆襲』も『フランケンシュタイン』も捨てがたかった…。

今回作ったスマホケース

今回の原稿はこちら。
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スナップを閉じるとネタばれします(周知の通りだと思うけど…)。

二つ折りの中央をビッグベンで分割し、右を夜に、左を昼に。スナップを閉じると「TRANSFORM(変身)」の矢印でジキルおじさんとハイド氏が繋がります。

丁度ハイド氏がチビなのでスナップの部分に頭が被らなくて良いです。


イラスト中の英文は原文からの抜粋(パブリックドメイン!)。
といっても、英語はあまり読めないので翻訳から該当部分を探したのですが…(()は私が個人的に訳した概略)

【夜】
"All at once, I saw two figures: one a little man who was stumping along eastward at a good walk, and the other a girl of maybe eight or ten who was running as hard as she was able down a cross street."
(「突然二人の人影を見ました。東から小柄な男が急ぎ足で歩いてきて、反対からは8~10歳くらいの女の子が十字路に向かって走ってきた」)

"He is not easy to describe. There is something wrong with his appearance; something displeasing, something downright detestable. I never saw a man I so disliked, and yet I scarce know why."
(「彼を簡単に説明できない。どこかおかしなところがあって不快な気分にさせる。私はこんな嫌な感じの男を今まで見たことがなかったが、その理由が分からない。」)

"There's one point I want to ask: I want to ask the name of that man who walked over the child."
"Well," said Mr. Enfield,"It was a man of the name of Hyde."
(「一つ聞いておきたいんだが、その子供を踏みつけた男の名前を教えてくれ」「ええと」エンフィールド氏は「その男の名はハイドでした」と言った)

【昼】
Dr. Jekyll was a large, well-made, smooth-faced man of fifty, with something of a slyish cast perhaps, but every mark of capacity and kindness—you could see by his looks that he cherished for Mr. Utterson a sincere and warm affection.
(ジキル博士は大柄で体格もよい髭を剃った50代の男で、どこか狡猾そうな印象がある。しかし、彼の外観から見ることができる人の良さはそれを上回っており、彼がアタスン氏を誠実で温かい愛情をこめて大切にしていたように見える)

"Jekyll," said Utterson,"you know me: I am a man tobe trusted. Make a clean breast of this in confidence; and I make no doubt I can get you out of it."
(「ジキル」アタスンが言った。「君は私が信頼できる人物だと知っているはずだ。君が胸の内を明かしてくれれば、私は今の状況から君を救い出せる」)

"I only ask you to help Hyde for my sake, when I am no longer here."
(「私がこの世からいなくなったら、どうか私の為だと思ってハイドを助けてあげて欲しい」)

日本語訳では書いてなかった情報がある…(;´・ω・)

完成品

印刷会社から送られてきた完成品がこちら。
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色は全体的にやや紫が強くなり、「結構色が違うなぁ…」という印象。でも夜景はこっちの色の方が好みです。
今回は使った色が多かったのでブラウザとの色差が結構大きいですね。合皮の風合いがなかなか優しいです。

閉じた状態。
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何がTRANSFORMなのかわからないけどひっくり返していただければ…という感じでなかなか良いと思います(*‘ω‘ *)
夜の場面は作品冒頭のエンフィールドが目撃したという、ハイド氏が少女を踏みつけていった暴力事件の場面です。

スナップのアップを見ると…
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相変わらず1mmレベルの文字もしっかり印刷されてるの超やばいです。原題と出版年、著者名、それから私の署名が入っています。

でも印刷がちょっとズレてしまったようですね。(この写真だと分かりにくいですがつなぎ目の左上の部分が緑色になっている)予備余白の部分の指定ミスです。斜めに入れておけばよかった…。

今回、上はビッグベンの先端があるのでストラップホールは下に。
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これは自分で穴をあけてハトメで固定しました。ハトメは5mmですがレビューで「付属のポンチだと少し穴が大きくてズレやすい」とあった為、4.5mmで穴をあけています。

反省

印刷が届いてからちょっとした誤字を見つけた(単語同士の半角スペースが1個消えていた)り、印刷ズレ用の予備スペースの指定が少し違ったりしましたが…概ね満足です(*‘ω‘ *)

まぁ次回気を付けるという事で…!笑

色が変わってしまうのはデザイナーの友人から対策として家庭用インクジェットではなくコンビニで印刷してみると良いと聞きましたが…結局は印刷機の癖もあるらしいのでブラウザのまま印刷というのはなかなか難しそうです。
特にRGBカラー入稿でお願いしていると、多少は仕方ないですよね(;´・ω・)