海に浮かぶ月のはしっこ

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【今週のお題】初夢とおみくじ考察をしながら今年の抱負について考えてみる

今週のお題「2019年の抱負」…ということで今年の抱負、考えてみようと思います。

私がいつも抱負を考える時は初詣で引いたおみくじを参考にする事が多いので今日はちょっとその話を。
それから、初夢がちょっと魘されたのでその話も少ししようと思います。

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今回のサムネイルは『フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス』のジュネーヴ幼馴染三人組(+怪物)。
一応ね、今回の話にも関係あるのですよ。


ひとまず、あけましておめでとうございます(*‘ω‘ *)
去年を振り返って色々考えるのは先日やりましたので、今回は別の視点から考えてみましょう。
snow-moonsea.hatenablog.jp

そういうわけで、初夢とおみくじの考察をするのでした。

おみくじの話

おみくじって引いたら皆さんはどうしてます?
多分神社の所定の紐に結んでいく方が多いのかなぁと思っていますけれど…。

私は初詣で引いたおみくじは、凶以外の場合は持ち帰ってお守りの一つとして扱っています。大学時代頃からでしょうか。机の目につく所にはさんでおいたり、手帳に挟んだり…そういう身近な場所に置いておく。

おみくじは占いなので当たるも八卦当たらぬも八卦。そもそも私はあまり占いを信じる性格でもありません。あたったらちょっと嬉しいけど。


けれど形は違えど、人々は古代から「吉兆を占う」事をしてきたのでしょうし、初詣も日本の伝統行事。氏神様への新年最初のご挨拶の時くらいはあやかろうかとふと思い立って、毎年初詣で引いたおみくじの文を元に今年の抱負を考えています。
まぁ、そんな事を言いますが、それもこれも大学で日本宗教学の講義を受けた影響で、少しくらいは各々の日本の行事の本来の意味に意識を向けたいなと思ったのがきっかけなのですよ(・ω・*)

初詣で引いた今年のおみくじ

去年は喪中だったため、初詣はせずじまい。即ち、おみくじも一年ぶり。
さて、占った今年の吉兆の結果は……

大吉

七転び八起き。良い時ばかりが最良の人生ではない。
逆境にあつても理想は高くかゝげあせらずに着実な歩みを続けたならば何事も幸運に向かひ成功する事確実。

大吉でございました(*^_^*)
だけど結構気になる事が書いてありますね。七転び八起き………試練もそれなりにあるけれど乗り越えればいい事がある、ってことでしょうか。

また、それ以外の項目を見てみると「待人:早く来たる」とあります。
待人ってずっと勘違いしていましたが「良い方向に人生を導いてくれる人」なのだそうです。

参考:おみくじの順番は?結ぶの持ち帰るの?小吉と末吉の違い、待ち人の意味まで、安心しておみくじを引くための全知識を徹底解説! | ホトカミ


それは私にチャンスをくれる人なのか、良き先生になる人なのか、素晴らしい友人なのかはわかりませんが、人との関わりは意識して大切にした方がよいのかもしれません(・ω・*)

少し腰が重くとも、誘われたら行くようにしたりしてみようかな。

初夢の話

一方、初夢は「メアリー・シェリー」「転職」というキーワードで魘されました(T-T)

夢の記憶としては、汽車に乗っていたり、本物のクリスマス体験をさせてくれた友人(【日常】初めて本来のクリスマスに参列させていただきました(*‘ω‘ *) - 海に浮かぶ月のはしっこ)と会話をしたり…そんな事を覚えてはいるのですが、はっきりと覚えているシーンはあまりありません。

怪物に追いかけられるとか、嫌な思いをする様な悪夢ではなかったものの、何となくそのワードが頭をぐるぐる回って不快な感覚でしたので、まぁこの初夢についても少し考えてみようかなと思います。

キーワード:メアリー・シェリ

「メアリー・シェリー」というと、『フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス』の著者。去年、私は『フランケンシュタイン』のお陰で色々な体験をさせてもらったし、今も頼りない主人公ヴィクター・フランケンシュタインくんを可愛いと思っている。

当ブログではお馴染みだけど、俗に言う「人造人間を作ったフランケンシュタイン博士」は、原作ではジュネーヴ(スイス)出身の天才大学生。人造人間(怪物)を作ったのはドイツ留学中の時で、21歳。博士号もないけど甲斐性もない!そして豆腐メンタル(*'▽')
それから怪物も継ぎはぎとは書いてないし、ボルトとかも刺さってないし、よく喋る。だが身長は2.5mだ!


でも、それなら『フランケンシュタイン』の登場人物に魘される可能性こそあれど、何故著者である「メアリー・シェリー」なのか?(・ω・)


夢の中では、H・G・ウェルズ著の『透明人間』の解説文を読んでいるくだりで「メアリー・シェリーがこの作品に影響を受け…」というような文脈で目にして「おや…?何故この文脈で彼女が……やはり相互に影響し合っていることか」と納得していたのですが、

違うからね!?

『透明人間』はロバート・ルイス・スティーヴンソン著の『ジキル博士とハイド氏』に影響を受けた作品だし、この中だと『フランケンシュタイン』が一番古いからね!?( ゚д゚)

こういう、混乱しやすい諸知識が脳内を駆け巡る悪夢は色々な情報を短期間で詰め込もうとした時に起こりやすい。
初夢の中で、私は「やっぱりちゃんとメアリー・シェリー女史を調べなければならないのか…」と思っていましたが、映画『メアリーの総て』を去年のうちに観なかった事を多少後悔しているのかもしれません。

フランケンシュタイン (新潮文庫)

フランケンシュタイン (新潮文庫)

透明人間 (岩波文庫)

透明人間 (岩波文庫)

ジキルとハイド (新潮文庫)

ジキルとハイド (新潮文庫)

『メアリーの総て』を観なかったから?

『メアリーの総て』は近所の映画館で上映されていなかった事、あまり気が乗りがしなかった事から未だに観ておりません。
正直なところ、『ナショナルシアターライヴ:フランケンシュタイン』を3回も観た時に散々予告編を見せられてゲンナリしている…(;´・ω・)
snow-moonsea.hatenablog.jp


観なかった理由ですが、私はあまり著者に対しての固定ファンになる事が少ないので、興味が薄いから、かな?

……いや、それだけじゃないですね。

この映画の予告(の字幕)で彼女が「この哀れな怪物は私よ!(でも台詞はThis is my story!って聞こえる…)」と言っているので、「彼女の周囲にいた、彼女を悩ませた誰か」を私の大好きなヴィクターくんと結びつけられたら嫌だから、です。
「怪物はメアリー・シェリー女史(の抑圧していた感情)がモデルではないか?」という仮説は友人からも関連書籍で読んだと聞いているので有名な説なのでしょう。
でもだとしたらその宿敵にあたり、怪物を拒絶したことでお互いに不幸になった人物であるヴィクターは、彼女を悩ませた人物がモデルになっている可能性が高い……。翻訳の解説でもそのモデルの候補をチラッと読んで、何だか嫌な気分になったので、出来ればあまり触れたくないと思っているのです。
そのせいで物語を楽しめなくなったら悲しいので。

その一方で私の中の何かが「著者の意図を汲み取る努力を怠る気か!」と怒声をぶつけてくるので、とても悩ましい。

恐らくは、このモヤモヤが、私にこんな初夢を見せたのでしょう(;´・ω・)
それとも、「この小説を愛しているならもっと真面目に愛好せよ」というお達しなのかしら?
eiga.com

キーワード:転職

転職……。
ううん、しかし「転職」というキーワードのなんと悩ましい事か!

夢の中で私は「いいや、いいや!このまま仕事辞めちゃおう。新しい仕事始めればいいや!」とやや自暴自棄に、しかしやや楽観的に転職を決意していました。
現実でもそれくらい軽く決心出来たら苦労もしないのですが、なかなかそれも難しく(;´・ω・)

予想外の出来事が続いたために現在の職場に向上心を持てなくなっていて、「これでいいのかなぁ。。。」という感覚に陥っていたのが去年の暮れの事。
けれど具体的な転職のビジョンも持てなくて、なんだかモヤついていたのがそのまま初夢に具現化してしまったようです。

あぁ、なんということでしょう(-ω-;)

転職の腰が重いのにもいくつかの理由がありますが、初夢がこれだったという事は「決断せよ」というお告げなのかもしれない……。
少なくとも、いつ転職してもいい心づもりはしておこうと思います。


とはいえ、私は基本的に自尊心の低い人間なのでちゃんとPR出来るでしょうか。
10年ほど前は大したことではなかったはずの「HTML読み書きのスキル」は現在だと希少価値があるようなのでアピールポイントなのかもしれませんが…WordPressも更新・編集・テンプレートに沿った新規ページのhtmlによる作成くらいなら。

やっぱり不安。

以上を踏まえて今年の抱負を考えよう

初夢とおみくじを結び付けて考えるなら、おみくじの言う「逆境」は私の抱えてるモヤモヤの事なのでしょうね。


キーワード「メアリー・シェリー」は文学作品の世界を愛し楽しむ、娯楽的側面で楽しみたい気持ちと、考察を進めたいと思うなら避けられない文学研究的側面との間のジレンマ。
自称・原作至上主義(原作厨)だけど(原作ベースの)二次創作も楽しみたい、この微妙な線引き。

キーワード「転職」は現在の生活環境が、このままでは現状維持もしくは悪い方向にいく事はあっても良い方向に向くことはなかろうという想像を抱きつつも一歩踏み出せないフラストレーション。
それは仕事に限らなくて、家庭・親戚間のごたごたも悩みであるし、カルチャー活動・クリエーター活動にも一皮むけたい気持ちもあってフラストレーションは一方的に蓄積していく。


「そういったジレンマ・フラストレーションと戦うなら応援するぜ!」って言われているような気分。
どれもタイミングが難しくてどうしたらいいものか。

しかし、今年は何となく一年過ごすのもいけない気がする。

年が明けてからの自分について

正直、年末~年が明けてからの自分はやや自暴自棄です。どうにも、金遣いが荒い。

「ヒャッハー!たーのしーい♪♪」

…って感じの金遣いの荒さならまだ健康的(?)な気がしますが、今のテンションはどちらかといえば…

「うーん…まぁいいや、やっちゃえやっちゃえ。考えるの面倒くさいし…」

という雑な感覚。
だから余計に何となく自暴自棄な感じです。


新年のバーゲンセールで仕事用にカーディガンとスカートを数着と数年ぶりに新しいコートを新調したのは、まぁ実用的だし、スマホゲーへのお正月課金も金額的には常識の範囲内と思ってはいるけど、材料の大量買いは、「そんなに一気に作れんじゃろ?」という心の声を忘れてしまって、少々途方に暮れている_(:3」z)_

しかも他の店で買わなくちゃいけない材料がまだ残っている…。

目下の目標(やりたい事)

先月が『フランケンシュタイン』月間だったので、今月は『ジキル博士とハイド氏』月間にしたい(°_°)
理由としてはやろうと思って後回しにしてきた事をそろそろ片付けるべきだから。


・『ジキル博士とハイド氏』テーマのスマホケースの製作が止まっている。
・パフォーマンス会「ピクニックシアター」で『ジキル博士とハイド氏』テーマの出し物をしようと思っているが進んでいない。
・出し物に必要な自家翻訳が進んでいない。
・(蛇足)カスタムドール材料を買ったのでドール化したい。


蛇足以外は1月に終わらせなくちゃいけないであろうので、割と詰んでいる気がしますが…ジキハイ月間です(`・ω・´)+
しかし、12月に色々あったせいで現在気持ちは『フランケンシュタイン』に傾いていて、なかなかうまくいかないかもしれません。それに、『ジキル博士とハイド氏』だと50代英国紳士祭りになるので、ジュネーヴ育ちの20代前半若者たちの方が描きやすい…(;´・ω・)

ロンドン幼馴染三人組…(全員50代)

今年の抱負

そうですね…今年の抱負は…

「ファイト&チャレンジ、テイクアチャンス (※ただしタイミングは見極める事)」

ただ、自分を偽るような事はしない。

自分を偽っても疲れて長く続かないか、どこかで大きなツケが回ってくる。
(薬物乱用して夜な夜な暴れまわっていたジキルおじさんを思い出しながら…)


ひとまず、新たな挑戦(?)ってことで久々に通販ショップを開いてみました。
ハンドメイド作品を出品するのは初めての事です。
moonsea.booth.pm

できる事からコツコツと……大したことではないかもしれませんが、豊かな一年にすることを目指して。
今年もよろしくお願いします(*‘ω‘ *)