海に浮かぶ月のはしっこ

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【グルメ】日本のブリティッシュパブで中世ヨーロッパ酒場の雰囲気を疑似体験する ー the old arrow

イギリス旅行の旅行記も滞っておりますが…。。
こちらはこちらで書かないと忘れてしまうので書いておきたいと思います( ・∇・)

先日、西荻窪にある「オールドアロウ」さんで友人達と飲んできました!

www.oldarrow.com



私自身は古代ギリシャ関連の活動をすることが多いので周囲に自然と歴史愛好家の人の話などが集まって来やすく、そのからみでこのお店自体は以前から聞いたことがありました。
中世ヨーロッパの酒場の雰囲気でミード酒が飲める店…と。


けれども私があまりお酒に強くないこともあって実際に行くご縁には恵まれなかったのですよね。

私がロンドンから帰国した後の話ですが、ロンドンで食べた「エールパイ」や、その翌日にお弁当がわりに買って食べた「ステーキパン」の味がどうしても忘れられなくて、「日本でも食べる事が出来ないだろうか」と考えたのがきっかけ。


エールパイっていうのは…「パブ料理」に分類されるイギリス料理で、堅めのパイ生地で作った器にエール(見た目の黒いビールの一種)で煮込んだビーフシチューのようなものが詰めてあるパイです。
ジョークなどでもよく見かける程度には「イギリス=メシマズ国家(失礼)」という話を聞いていたのですけど、確かに「味付けが薄いな…」という感想を抱くシーンがちらほらあったものの、そこまで罵倒されるほど不味くなかったですよ!(そもそも、近年は国を挙げて料理レベルの向上に頑張っているという話)

そして、このエールパイは群を抜いて美味しかった!( ・∇・)パイ生地はタルトのようなクッキー感のある食感で、見た目よりお腹にたまる。

ちなみに、翌日お弁当に購入したステーキパンもパイの代わりにデニッシュ生地を使っているだけで、中身はほとんど同じだったんじゃないかと思います。


それで、多国籍料理を好む友人に聞いてみたんですよね。そこで上がったのが「オールドアロウ」さんだったというわけ。
ブリティッシュパブだし、期間限定のメニューがちょくちょく出るからチャンスがあるかもよ〜?程度の話でしたが、グランドメニューに「エールで煮込んだステーキとマッシュルームのパイ」が。。。

間違いなくこれだ!とテンションが上がった数日後くらいに、別の友人と夕食会をする機会に恵まれて、トントン拍子に行くことになったわけです( ・∇・)

カウンターで注文する度に都度会計な所もイギリスで体験したパブのお作法通りでテンション上がります。

かんぱーーーい!!!!

グラスも洒落てて可愛いですよね!
流石酒場というべきか、お酒の種類が非常に豊富!

私は噂のミード酒(蜂蜜酒)の中から1番初心者向けのものを選んでオーダー。名前は失念してしまいましたが「まずはこれ」と書いてあったやつですね。
口当たりは甘いけど後を引かない感じ…とても飲みやすいです(*^^*)


4人で飲んでましたが、うち2人は結構な酒呑み…私は調子に乗ると気持ち悪くなってしまうのでいつもお酒は軽いものを控えめに嗜む程度。
ワインやシャンパンは飲めますが、好んで積極的に飲む事はほとんどないですね。

なんだけど……

こんなところでクソ見慣れた書名を見ることになるなんてね!???!?!?

※当ブログのオーナーは文学オタク(決して文学
に詳しいという意味ではなく、気に入った文学作品をサブカル的に愛するオタクという意味)です

snow-moonsea.hatenablog.jp

ティーヴンソン先生が愛した酒…。
よくそんな記録残ってましたね!?と一瞬思ったけど、スティーヴンソン先生が生きたのってせいぜい150年前くらいの話だからまぁ残ってるか…150年前ってつい最近だし…。

「注文するものが決まらないならいっちゃいなよ!」と酒呑みの友人に言われたけれど、彼女の注文したブランデーを一口味見させてもらおうとして、香りだけで酔いそうだったのでやめました(^-^;)

アレルギーもそうだけど、体質や個人の味の感じ方の個人差で友人たちと一緒に楽しめないものがあるって悲しい。人生の楽しい事の選択肢が一個ないし数百個失われてしまうような気がする。
だけどそこは割り切らないといけないですね…無理しても仕方ないし…汗


こちらは友人の注文したメニュー。


これロンドンで見たことある!!
確か、「ソーセージ&マッシュ」って名前で…!
私はロンドンで注文しませんでしたが、まぁその話はソーホー地区旅行記で詳しく書かせていただきましょう。


味見もさせてもらいましたが……

めっちゃくちゃ美味しい。


とくに、マッシュポテトの程よく塩気のあるなめらかな味わい、最高です。
友人はこのマッシュポテトが気に入って、その後サバと一緒にあえたものをおつまみに食べていましたね…!(都度会計なので同じテーブルでも頼んだ料理の名前がわからない…)

ソーセージは日本のソーセージとはまた違うものなのですが、見た目よりスパイスは控えめ。もっと胡椒やハーブの強い味がするのかと思っていましたが、もっとさっぱりです。
ドイツで食べたソーセージに雰囲気が似ているかもしれない…
(せっかくドイツに宿泊したのに、そもそもドイツに一泊する事になったのも事故なので一切観光も街を歩く事もしていない、苦い想い出。天候トラブルでトランジットの空港に丸一日閉じ込められた事件。)

添えられたグリーンピースも絶妙な味加減なんです。現地のグリーンピースは超薄味だった回数の方が多かった…現地より美味し()


さてさて、私は念願のエールパイ。

見た目はロンドンで食べたものとだいぶ違って見えますし、パイ生地はアップルパイみたいにサクサク…ロンドンで食べたものと生地の感じはだいぶ違います。

中の具も、グリンピースなど現地のものより豪華に見える…笑

さて、味ですが……

めっちゃくちゃ美味しい!!(*゚▽゚*)


ロンドンで食べたものと同じ料理なのははっきりわかりますが、より日本人向けの味わいだと思います。パイも軽い食感なので重たくなりにくいですし。

これなら、あのエールパイの味が恋しくなっても日本で楽しむことが出来そうです(*^▽^*)

まぁ…でも、現地で食べるのは味だけではない意味でも特別なものです。3〜4年後、またロンドンに行きたいと思っていますし、このパイを食べながらその思いを更に強くしました。


そのあとお酒の勢いにつられて写真を撮るのを忘れてしまいましたが、「コテージパイ」を皆でつまみました。
パイといっても、こちらは重ね焼きのポテトグラタンのようなものです。友人たちとは「ナスとトマトの入ってないムサカ(※ギリシャ料理。ハーブをきかせたミートソースとナスとベシャメルソースの重ね焼きの事)」と表現していましたが…
ハーブのきいたミンチ肉とチーズの上にマッシュポテトを重ねて焼いたもの、という感じでした。

現地では食べる機会に恵まれなかったので味わう事が出来て嬉しいです(°▽°)


その後、私はミード酒のクランベリー割カクテルを飲んだりして、友人たちと中世酒場の雰囲気を楽しみました(*^^*)

お料理は美味しいし、気になるけどまだ飲んでいないカクテルもありますし、別の種類のミード酒も飲んでみたいですね…!

また近々行くような気がします。



…ところで旅行記ですが、1ヶ月の写真の投稿量制限に引っかかりそうでヤバイです(;ω;)
投稿容量90%近くなったら、7月に回すかもしれません。。
こんな事初めてだ…!