海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

【観光】英国一人旅 6 / ソーホー・ナイトツアー(前編) 5月24日・午後編4

社畜の人生をリセットするために一旦日本から蒸発することにした初めての一人旅inイギリス。テーマは文学聖地巡礼(`・ω・´)+

さて、前回までのお話ですが…
snow-moonsea.hatenablog.jp
添乗員付きプランのプログラムに含まれているロンドン市内観光を終え、予定外の自由時間が出来てしまったので予定を繰り上げてコヴェントガーデン・アップルマーケットに行きました。
でもそう長居もしていられません。18時までにピカデリーサーカスに戻って、オプショナルツアーの待ち合わせ場所に行かなくちゃ!

…というわけで、今回はオプショナルツアーのお話。
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ソーホーナイトウォーキングツアーに参加しました(*⁰▿⁰*)ノ

コヴェントガーデン→ピカデリーサーカス

コヴェントガーデン・マーケットでもう少しお買い物をしたかったけれど、予定が差し迫っているので仕方がありません。17時20分頃、コヴェントガーデンを離れてピカデリーサーカスを目指しました。

それまでの道のりにはお土産屋さんもたくさんありましてね。流石観光地。日本だと浅草とかで「いかにも観光客向けだなぁ」って思うような和風グッズがたくさん並んでいるお店とか…そういった感じのお店をいくつか見かけました。
時間もありそうなのでその中の1つのお店に入ってみることにして……ぐるっと品物を見たけれど、時間にせかされてゆっくり見ることが出来ませんでした( ;∀;)

うん、やっぱりね、本物の時計が埋め込まれているビッグベンのミニチュアがちょっと欲しかったです。でも私のドールさんたちではサイズ感がちょっと…(;^ω^)

ショッピングマナーのお話

今までのお買い物はスーパーマーケットに入ったり露店を眺めたりする程度で、実際に店内に入るのは初めて。お土産のショップに入る時に店員さんに「ハロー!」と言われてビクッとしながら「は、はろー……」と自信なさげに言ってしまった…。
本当ならもっと元気に言うべきよね(-ω-;)

出る時は「さんきゅー」って言ったり。


日本だとお店に入る時フラッと入ってフラッと出て行っても全然問題ないですけど、入る時にお店の人に挨拶するのがマナー(らしい)。
続けて「How are you?」などと言われることもあるらしいけれど、そんなこと聞かれても英語できない勢の私は「ふぁ、ファイン……」しか答えられんですよ( ;∀;)
(多分簡単にコミュニケーションをとるのが正しいのでしょう…)


でもこのマナーはイタリアやギリシャでもそうだったから、日本みたいにフラッと入って、っていう国の方が少ないのかもしれない。
ガイドブックなんかを見ると「日本と違ってお客さんと店員は立場が対等なので…」とよく書かれているけれど…やっぱり日本がおかしいんじゃない?(;^ω^)

近年「お客様は神様だろ!」という態度で店員を怒鳴りつけたり滅茶苦茶な要求をしてくる「カスハラ(カスタマーハラスメント)」が話題になっていますが…日本では"お客さんの方が偉い、店員はお客さんを敬うべき"という感覚が悪く悪く発展してしまった結果なのかもしれない。だから安心して買い物ができる、という反面、ここまでいくと悪習だと思ってしまう…。
少なくとも、ガイドブックに口酸っぱくかかれているという事は、海外ではそういう感覚は一切捨てた方がいい、という事なんでしょうね。もちろん、日本でもお客さんだからといって横暴な態度に出るのは良くないですよ!
でも多分それは自分の身を守るためにも必要なことで、国や場所が変わればクレジットカードの情報を抜かれるスキミング詐欺をされる場合もあるし、お金をごまかされることもあるそうですから…。

……ええ、そうですね、大英博物館でクレジットカードを忘れた時に店員さんが追いかけてくれた事は本当に感謝しなければいけない事ですね( ;∀;)

ピカデリーサーカス:巨大スポーツ用品店「リリーホワイツ」

幸いにして、待ち合わせ時間の10分ほど前に到着しました(*'ω'*)

待ち合わせ場所はピカデリーサーカスの地下鉄の入り口脇…巨大スポーツ用品店「リリーホワイツ(Lillywhites)」の前。
そこから撮ったピカデリーサーカスの地下鉄入り口がこんな感じです(*'ω'*)
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この巨大スポーツ用品店はサッカーのユニフォームのレプリカなどを購入するには最適だと添乗員さんも言っていました。調べてみると値段も品ぞろえも最高なのでロンドンでスポーツ用品を買うならココ!って感じのところみたいですよ。
tabisuke.arukikata.co.jp

ソーホーナイトウォーキングツアー

時間になり、オプショナルツアー担当の現地ガイドさんと他の参加者さんと合流。私以外の参加者さんはマダム2人組だけで合計3人のツアーとなりました。
少人数でビックリしましたが、そういえばレビューでも少人数だったって書いてあるのを見たような気がします。

このオプショナルツアーは、ミキツーリストさんの「ロンドン発 魅惑のソーホーナイトウォーキングツアー ~パブディナーとドリンク付~」
www.myushop.net

私が旅行の日程を変更してまで参加したかったツアーです(;^ω^)

ソーホーは英文学の舞台(聖地)として行きたかったエリアですが、現在はどうなっているかわからないけれど、本文を読む限り当時(19世紀)は「どの角度から見ても治安の悪い場所」って感じ。そんなところに一人で行くのは怖い。おまけに「コヴェントガーデン・マーケット」のように特定の場所ではなく「エリア」なので、「この辺だな~」とは思っても何が何だかわからない。
更にこの日、大本のツアー日程的に夕食を一人で何とか調達しなくてはならなかったから、本場のパブで夕食をサポートしてくれるのはタイミング的にも本当にありがたい。
おまけに、案内してくれるのは日本語の話せるガイドさん

そういうわけで私にとっては願ってもないツアー。
「でも何故ソーホーを巡るツアーが?」と思ったんですけど、恐らくターゲットはビートルズファンなのだと思いました(*'ω'*)
だから多分、私みたいなの(文学をサブカル的に愛するオタク)は珍しいお客さんなんだと思います…(;^ω^)

歩いたルートに番号を振ってみたのでご参考くださいませ。

総括としては…ソーホーは新宿東口エリアみたいだ、という感想です。
現在のソーホーは繁華街として知られていますが、歓楽街の側面もあり…まぁ詳しくは内容を見てくださいませです。

ピカデリーサーカスのエロス像の話

エロスの像脇を通る時、現地ガイドさんから「これがピカデリーサーカスのシンボル、エロスの像です!でも本当はエロスの弟、返愛の神様アンテロスの像なんですよ〜」と説明がありました。このエピソードは有名みたいですね。

ところで、私はギリシャ神話趣味もあるものの、アンテロスという名前にあまり聞き覚えがなくて。帰国後に岩波書店ギリシアローマ神話辞典』で確認してみたけどほとんど説明がなく…(・_・)
(出典が細かく書いてないのが難点だけどこの本、滅茶オススメです)

ギリシア・ローマ神話辞典 (岩波オンデマンドブックス)

ギリシア・ローマ神話辞典 (岩波オンデマンドブックス)

ヘシオドス『神統記』だとエロスは世界の始まりから生じていて兄弟はいない為…「アンテロスって何者??」ってなってました(出典元によって設定が違ったりするのは地域差や時代差によるものなので、ありがちなこと)
神統記 (岩波文庫 赤 107-1)

神統記 (岩波文庫 赤 107-1)

補足:アンテロスって何者?

その後、友人に聞いた所、アンテロスはパウサニアス『ギリシア案内記』に出てくる神様だそうです。古代ギリシャのアンテロスは「恋の復讐神」。手酷く振った人や、愛情を試すような人を罰する神………。

ギリシア案内記〈下〉 (岩波文庫)

ギリシア案内記〈下〉 (岩波文庫)

ギリシア案内記〈上〉 (岩波文庫)

ギリシア案内記〈上〉 (岩波文庫)

えっちょ、古代ギリシャの"罰する系の神"って滅茶苦茶怖いんですよ!?( ゚Д゚)

「ピカデリーサーカスのエロス像は製作者がアンテロスのつもりで作ったけど、エロス像という名前が定着しちゃった」…というエピソードはロンドンのガイドブックでも読むことが出来る程度に有名な話みたいですが、古代ギリシャのアンテロスと比べるとイギリスで像が作られた時のアンテロスのイメージってもっとキラキラしている気がします。

ガイドさんも「返愛の神様」と言ってましたし、所変われば&長い年月の後に古代とは違う解釈がされるようになったのかしら?(・ω・)

夕食:パブ 「LEICESTER ARMS」

そんな事をモヤモヤ考えながら、パブを目指します…。ピカデリーサーカスのエロスの像のすぐ北側から、既にソーホー地区みたい…なんですが、この時は「どこからソーホー??(°ω°)」って感じでした。
まぁ、日本の歌舞伎町みたいに入り口のアーチがあるわけでもないですから(笑)

やって来たのはパブ「LEICESTER ARMS」。
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www.greeneking-pubs.co.uk

まだ時間は18時だったのでそこまでたくさんのお客さんは居ませんでしたが、入り口に人が集まってる…!

なんでも、英国人はパブの入り口(外)で立ち飲みするのが普通らしいです。食事をしたい時だけ席に座る…。
日本人はゆっくり座って飲みたい人が多いのに対して対照的ですよね。「外」である事に意味があるのかもしれません。「特に今(5月末)の時期は日が長く、一方、日の短い時期はほとんど日が当たらないのでその貴重な時間を楽しんでいるのでしょう」と、添乗員さんが言っていましたね。
市内観光の時も、昼間からお酒を片手に外で飲んでいる人もちらほら見かけました。


地球の歩き方』などを読むと、パブは飲食店であり市民の大切な社交場で、それぞれに馴染みの店がある…という文化らしいです。
外で仲間と飲みながら立食パーティーみたいにお喋りするには、パブの注文の形式は理に適ってるな〜と思います。(日本のファストフード店やフードコートみたいに都度払いの為、立ち飲みで良いなら席も要らないから)

※パブでの注文の作法については1日目の記事をご参考あれ!
snow-moonsea.hatenablog.jp

入り口付近は人がたくさんいたのに店内は割とがらーんとしていたのも、イギリスならではなのかもしれません。二階に通されましたがお客さんは誰もいなくて貸切状態(*^o^*)

しかし、外は明るいので全然ディナーって感じに思えないですね!

パブ料理の話

さて、パブの2階に通された御一行は、ガイドさんから日本語で書かれたメニュー表を手渡されました。ツアー代金に含まれているお料理はこの中から選んでください、って事らしい。
英語が読めないのでありがたいものの、読めても料理の内容がわからないという(笑)


選択肢は7つ。

1.フィッシュ&チップス
2.ステーキの赤ワインパイ
3.チキンとマッシュルームパイ
4.ソーセージ&マッシュ
5.ハルーミ&チップス
6.マッシュルームとエールプティング
7.スーパーグリーンサラダ

飲み物は、ビール、エールなどの他にいくつかのソフトドリンクが選べます。

優柔不断な私、悩む…。
フィッシュ&チップスは添乗員さんから「フィッシュ&チップスとローストビーフはツアーのメニューに含まれているので出来れば別のものを食べてくださいねー!」と言われていたので外すとして、前日にパイ料理が食べられなかったのが心残りだし「牛肉の赤ワイン煮込み」自体が好きなのでパイを選びたいけど、昼食のアフタヌーンティーのせいでお腹が全く減っていない。
そして、やっぱり「食べ慣れない故に苦行になる」のが不安。でもまぁ、多分ツアーのメニューなのであまりに日本人の舌に合わない料理は選択肢に載ってないと思いますが。
更に、ガイドさんの「日本人目線からだと量が滅茶苦茶多いですよ~!」という台詞が更に迷いを掻き立てる。


悩んだ結果、「ハルーミ&チップス」をチョイス。あんまりイギリスっぽくないかな、とは思いましたけど…。
どんな料理か聞いてみると、ハルミチーズのフライとフライドポテトの盛り合わせらしい。主食は揚げた芋。思い返してみると、チップス(=フライドポテト)にしてもマッシュ(=ペースト状にした蒸かしたポテト)にしても、主食でじゃがいもを食べる機会が多かったですね。もしかしたら、現地の人は更にパンを注文するものなのかもしれませんが…そのあたりはよくわかりませんね(-_-;)

パイ料理は自由行動日に予約しているレストランで食べられる可能性が高いので!(`・ω・´)+

それから、肉じゃないのでそこまでお腹にたまらないかな〜という反面、チーズが大好きなのと「多分、食べた事がある気がするけど嫌いな味じゃなかったはず」というあいまいな記憶から。去年ギリシャに初入国しましたし、ギリシャ料理のお店にはよく行くので。
帰国後調べてみると、ハルミチーズのフライは近年パブ料理の定番になりつつあるみたいです。


ドリンクは「疲れていると悪酔いしやすいかな」と思ってソフトドリンクにすることにしたのですが、せっかくなのであまり日本のソフトドリンクメニューで目にしない「アップルタイザー」を頼む事にしました。
一応自由行動日の為に予習はしていて、どういう物なのかは把握済み。

単純に、炭酸入りのリンゴジュースです(°▽°)
アルコールは入ってないけど何となくスパークリングのシードル(リンゴのワイン)みたいじゃない??
日本でも輸入食品のお店などで買う事ができます。

アップルタイザー 275ml (275ml*4本パック)

アップルタイザー 275ml (275ml*4本パック)

パブ内装:ウイリアム・ブレイク先生の話

私、パブの内装にも興味津々。
「アタスンおじ様もパブで一杯やったりすることもあったんだろうか~(*'ω'*)」等と妄想しながら「絵の資料…絵の資料…」とパブの内装をじっくり見まわしていました。
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「ロンドンの人にはあの飾られているポスターが何なのか何となくわかったりするのかしら、私には全くわからんが」なんて思いながら壁をぐるっと見回すと…。

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……ん??
なんだか滅茶苦茶見覚えのある絵が…。(下の方の黄色っぽい絵)

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うん?やっぱり見覚えがあるような…。

そう思いながらぐるりと別の壁を見てみると…。
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奥に飾られている翼の生えた人物の後ろ姿の絵を見て私は確信しました。


画家で詩人のウィリアム・ブレイク先生だ!!!!


でもよく見たらその脇のシンプルな線で描かれた似顔絵に「ウィリアム・ブレイク」って書いてありましたね(;^ω^)
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束の間のサプライズに私、大興奮。


しかしウィリアム・ブレイク先生について詳しく紹介している日本の百科事典系のサイトが見つからなかったのですが、もしかすると日本ではあまり知られていないのかもしれません…。

そう言う私もそんなに詳しく知っているわけではありません。ジョン・ミルトンの『失楽園』を「初めて読んだ叙事詩」として愛読書としている私、その関連絵画として度々紹介されているのがギュスターヴ・ドレ先生の挿絵と、ウィリアム・ブレイク先生の絵画だったのです。

"奥に飾られている翼の生えた人物"は『失楽園』の主人公、サタンですね。
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実は私もウィリアム・ブレイク先生が画家だけど詩人でもあった、という話を知ったのはつい最近なんです(;^ω^)

詩人でもあったという事を知ったのは、同じく『失楽園』を愛読書にしている友人、兼業漫画家の江口カイムさんが『デビルメイクライ5』というゲームにハマったことがきっかけで『ブレイク詩集』を購入したことから。

デビル メイ クライ 5 - PS4

デビル メイ クライ 5 - PS4

私は未プレイなので聞いた話ですが、『デビルメイクライ5』のメインキャラクターの一人がウィリアム・ブレイクの詩集を大事にしているという描写があるそうです。

単純にそのキャラクターが好きなだけでなく、調べてみたらウィリアム・ブレイク先生の詩に"ジョン・ミルトンを称える内容の詩"があるらしくて、それでわざわざその詩が収録されている版を探して購入したのだとか。

それで、同じくジョン・ミルトン先生ファンである私にその詩を見せてくれたんですよね。でもその時は画家の「ウィリアム・ブレイク」とは同姓同名の別人だと思っていたら、まさかの同一人物!( ゚Д゚)

そういう次第で、自分と推し作家(※ジョン・ミルトン先生)が同じの、画家で詩人の偉人の名が記憶に新しかったのでした。


「確かにイギリス・ロマン派を代表する詩人の一人だけど…でも何で彼をパブのメインの装飾に?」と不思議に思っていたんですが……。

ウィリアム・ブレイク先生はソーホー生まれらしいです。

なるほど、所縁の地なんですね!(*'ω'*)

パブ料理:ハルーミ&チップス

私が店内を見回しているうちに注文したお料理が出揃いました。
左上・フィッシュ&チップス、右上・ステーキの赤ワインパイ、左下・ハルーミ&チップス、右下・ソーセージ&マッシュ。
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「まさにパブディナー、って感じですね!」とガイドさん。言動から察するに、いつもこのお店ってわけでもないらしい。

このお店のフライ系のメニュー、フライというよりフリットですね。日本食で言うところの、チキンカツではなくとり天といいますか。その辺りはお店によって違うのかもしれない。

食べ始めて間もなく「イギリス料理は美味しくないってよく言われますけど、そんなことないですよね」とガイドさんが言うとうなづき肯定する面々。
確かに美味しい、美味しいんですけど……

なんで衣がこんなに硬いのか。。。。

効果音がカリカリサクサク…ではなくて、ガリガリゴリゴリ、です(・Д・)
そこさえ気にしなければとても美味しい。ハルミチーズは塩味のチーズなので何の味付けがなくてもどんどん食べられる。
グリーンピースとポテトは素材そのものの味です。(相変わらず。)
調味料、使わないのかな?( ゚д゚)?
でもハルミチーズにしっかり味があるのであんまり気になりませんし、ホテル内パブのチキンバーガーを考えるとかなりおいしい。

ハルミチーズは地中海(ギリシャとか)のヤギとヒツジのチーズでだそうですが、食感はモッツァレラチーズ(水牛のチーズ。もちっとした見た目)みたいで"のびーる"感じはしない、塩の風味の効いた癖のない味。フリットがやや硬めというのが気になるけれど、スナック感覚で食べられるし、薄味のポテトと相性が抜群。

「イギリスでは近年料理の味の改善に力を入れている」という話もガイドブックで読んだことがあるし、きっとお店によって当たりはずれはあるんだな!


しかし、先に忠告があった通り、やはりここでも食事の量は多い。
途中、店員さんがやってきて、ガイドさんに英語で話しかけてきましたが一体何を話していたのやら…。
多分…だけど、「お料理楽しんでますか?(食事の進み具合を見て、あまり進んでない様子なのを確認。胸に手を当てて少しショックを受けたようなジェスチャーで)もしかしてお口に合いませんでしたか?」「いいえ、とてもグッドですよ!」「なら良かった、ごゆっくり!」…って感じかなと思いました(*'▽'*)

後日他のパブでも私が一人の時に店員さんに話しかけられたので、パブではこういうことが割とあるのかもしれませんね。

ディナーの談笑タイム

お料理を待っている時や、食事をしている時に時間があったので参加したマダムご一行様やガイドさんとお喋り。

アフタヌーンティーの時同様、「どうしてこのツアーに?」「何処から来たの?」という感じの話題です。
マダムご一行様の目的はビートルズの所縁の地巡りとのこと。「私より旦那の方がビートルズ好きなんだけれどもね」と嬉しそうにお話してくださいました。お二人も私と同じで英語は話せないそうですが、フリープランベースで現地ツアーを組み合わせているのだそう。
いいなぁ、楽しそう(*'ω'*)

ビートルズとソーホーの関係について私はよく知りませんでしたが、ビートルズファンの方のレビューが目立ったので元々このツアーはビートルズファン向けに企画されたものなのかもしれませんね。

私はやはり「文学の所縁の地巡りで…ソーホーは小説の舞台になってるんですよ」と伝えたけど、アフタヌーンティーの時も感じたけどそんな話よりは「一人旅なんて凄いわね」の切り替えしとしての「一人旅なんて初めてなんですが、7年勤めたブラック企業を退職したので気持ちを切り替えるために…」という目的の方が話としては伝わりやすいようです(´-`)
まぁ確かに、「文学(をサブカル的に愛する)オタクの聖地巡礼旅」という時点で大衆に共感を得られるような目的ではありませんが…笑


それから、「前日にバッキンガム宮殿の衛兵交代を見に行ったけど制服が赤くなかった」という話も。そうそう、私は午前中に赤い制服の交代を見ましたが、当日の担当の所属が例えば空軍だったりすると赤じゃない時もあるって現地ガイドさんが言っていましたっけ。

翌日コッツウォルズに行くと仰っていたので、「私も明日ツアーでコッツウォルズなんです」「じゃあ明日コッツウォルズでばったり会うかもしれないわね!」などと談笑しました。


ガイドさんからしてもらったのはガイドのお仕事についてのお話が多く、例えば「公認ガイドと観光アシスタントガイドの違い」とか。
イギリスの公認ガイドは資格を持っているガイド、観光アシスタントガイドは資格を持っていないガイド、ということらしいです。でも資格を取るのはお金も勉強もそれにかける時間もたくさんかかるし、専門性が高まることで逆にお仕事の幅が狭くなってしまうため、どちらの道を選ぶか判断が難しいところだそう。

そういえば、私も自由行動日に現地ガイドさんを雇うか検討した事がありました。結局やめてしまいましたが、公認ガイドと観光アシスタントガイドでは料金が倍くらい違います。
また、内容の種類も博物館などの解説付きプランは公認ガイドが付いていることが多く、街の探索やお買い物のサポートなどは観光アシスタントが付いていることが多く…と、何となく種類が分けられているように思えました。

脱線:イギリスのタクシー事情の話

その話を聞いて思い出したのが、イギリスのタクシー事情の話。

バスで移動中にツアーの現地ガイドさんが言っていましたけど、タクシー運転手も運転手の資格を取るのにたくさんの勉強とお金と時間がかかるらしい。だからイギリスのタクシー運転手は違反行為が少なく、ヨーロッパ内で比較してもタクシー事情の治安はかなり良いのだそう。
でも日本と比べると利用料金は結構高めです。その代わり、日本よりもバスが発達しているイメージですけれど。

大通りの真ん中にたまにポツンとある小屋はタクシー運転手専用の休憩所で、文化遺産に指定されているとも言っていたような…?

勿論、治安云々に関しては資格のない個人タクシーは別らしく、それはタクシーの形で判断出来るそう。
ですが…慣れないと難しいですよね。資格のあるタクシーは四角くて、何処と無くレトロな雰囲気の黒塗りの車で「ブラックキャブ」と呼ばれているそうです。

パリなんかだとタクシー事情がヤバいと聞くからヨーロッパ内でも結構違うんですね。
(フランス映画『TAXi』を思い出すと「せやろな…」って思ってしまいますが…)

リージェントストリート周辺 [前編]

お腹も満たされたところで、ソーホーの散策を開始。マダムご一行の目的がビートルズだと言うことで、ガイドさんが「ソーホーから少し外れたエリアにビートルズファンにオススメのスポットがあるんですが行ってみますか?」と提案。
私には何だかよくわかりませんでしたがついて行くことに。

リージェントストリートにほど近いところで、街の景色を楽しみます。その最中、ガイドさんがら家に飾られている花を示して「最近、お手入れが簡単だということもあって鉢の代わりに造花を飾ることが増えてるんですよ」と教えてくれました。
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近づいてみると…うん、確かに造花ですが、近づいて見ないと全然わかりません(・Д・)
入り口のインテリアとして飾るなら、造花もアリかも。


その周辺は住宅地のような雰囲気で人通りも少なく、ピカデリーサーカスやソーホーのパブ周辺よりも静かでした。時間もあって、少し傾き始めた日の光が美しい。
(18時半くらいのはずなんだけどね…??)

ロイヤルアカデミーオブアーツ:ジョン・ミルトン先生の話

ガイドさんの「この道の左側にあるのが「ロイヤルアカデミーオブアーツ」ですよ」という言葉を聞いた私、「えっ!?ロイヤルアカデミーオブアーツ!?ちょっと見に行きたいです、門の所にジョン・ミルトンの像があると聞いて!!!」とやや興奮気味に訴えて少し時間をもらいました。

自由行動の日に時間が余ったら行けるかな…と思っていたスポット。ジョン・ミルトン先生は前述の画家で詩人のウィリアム・ブレイク先生が敬愛した盲目の叙事詩詩人。
代表作はアダムとイヴが楽園を追放された背景にあった悪魔の陰謀を描く叙事詩失楽園』(1667年)。

失楽園 上 (岩波文庫 赤 206-2)

失楽園 上 (岩波文庫 赤 206-2)

失楽園 下 (岩波文庫 赤 206-3)

失楽園 下 (岩波文庫 赤 206-3)

2016年の年の暮れに「来年(2017年)350周年なんだねー」という私との会話がきっかけで江口カイムさんがアンソロジーを企画。私も解説漫画を寄稿したのも記憶に新しい(居るところにはいるんですよ、サブカル的に文学や神話を愛するオタクって!)。
『失楽園』アンソロジー企画サイト
www.pixiv.net

私は『失楽園』をきっかけに神話の世界にもズルズルハマった上に、大学推薦入試の小論文のテーマに選んだ作品ですし、更にゼミでも一時テーマとして扱った、私にとっては今の自分を形成する転機となった作品が『失楽園』なのです。
よく間違われるけど日本の不倫小説じゃないですよ?(˘・з・˘)

失楽園』はイギリス文学(叙事詩)だけど、アダムとイヴの扱いを巡って天使と悪魔が戦う物語なので、物語の舞台は天国と地獄とエデンの園。故に、舞台になったスポットを巡る事は出来ません。けれど作者であるジョン・ミルトン先生はロンドン出身なので作者の所縁の地を見る事は可能。

とはいえ、昔は交差点にイギリスを代表する大詩人としてシェイクスピアと背中合わせで立っている像があったらしいけど戦争で喪失しているらしいとか(見たかった!)、ミルトン先生の住んだ家が季節限定で公開されているらしいけどロンドンからだと交通の便が悪いところにある、とか。ジョン・ミルトンの墓地とロンドン市内のブループラーク(※後ほど後述)のいくつかは予定に組み込めましたが、所縁の地を巡るのもなかなか難しいです(^^;)

そういうわけで、ロイヤルアカデミーオブアーツの像は貴重なスポット。
サーッ走って門の所を見に行かせてもらいました。まぁ突然の私のわがままなので、サクッと写真撮ってサクッと終わらせよう!…と思ったんですが、門に並んでいるのは思ったより沢山の偉人の像。
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私はジョン・ミルトンというワードから検索したので把握していませんでしたが、恐らく、門の所に並んでいるのは有名な芸術家の像なのでしょうね。台の所に小さく英語で名前が彫ってあるように見えるけど…こう並んでいると全部同じように見えてくるから「ウォーリーを探せ」って感じです。2段目の部分なんかは距離が遠くて目を細めないと文字が読めない。

Newウォーリーをさがせ!

Newウォーリーをさがせ!

(「ウォーリーを探せ」もイギリスの作品だったのか…初めて知った…)

結局どれだかわからなくて、しょぼくれて3人の待つ造花の家の前に戻ると、ガイドさんがその場でどれの事なのか調べてくれました。
…優しい…。・°°・(>_<)・°°・。

上段の、真ん中がジョン・ミルトン先生。
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立ち寄れると知っていたら『失楽園』の翻訳をかざしてマーキングしたんだが…!!でも立ち寄れた事自体がラッキーなので仕方ありません。

私は晩年のミルトン先生しか馴染みがありませんが、イギリス旅行前の調査によると少年時代は長い金髪の、かなりの美少年だったらしい。

母校のケンブリッジ大学にはミルトン先生が桑の木陰でよく過ごしていたそうで、その姿を「クライストの貴婦人」とあだ名されるほどだったんだとか。その木は「ミルトンの木」と呼ばれていて今も見ることが出来るそうです。(いつか、いつか見に行くぞ…!!)
確かに整った顔立ちのおじ様ですよね…!

(これらの情報は「イギリス文学を旅する60章」を参考にしました)

イギリス文学を旅する60章 (エリア・スタディーズ)

イギリス文学を旅する60章 (エリア・スタディーズ)


写真を撮って満足した私ですが、「ジョン・ミルトンが好き、って珍しいですね」と言われて「ははは…マニアックかもですね…」と苦笑い。

このやり取りはアフタヌーンティーや他のガイドさんとも同じ調子で何度かしたやり取り。私は大学時代に文学部でしたし、私の周囲はSNSで知り合ってから10年以上付き合っている類友ばかりなので自覚が薄いですが、一般認識はこんなものなのかもしれません。
最も、私は文学をサブカル的に愛するオタクなので『失楽園』を愛する理由に描写の美しさ云々以外に「主従萌え」とか出てきてしまうから、文学オタクを名乗るのは少し肩身が狭いのですが(^^;)

ブループラークビートルズの最後のライブ会場

続いて一行はマダムたちの目的スポット、ビートルズ所縁の地に向かいます。

造花の家から少し北に歩いた所にある建物で、人通りは少ないですがお店らしき建物がある所でした。そこにあったのが、ビートルズのブループラーク(blue plaque)です。
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ブループラークって所謂簡易版記念碑みたいなもので、「ここは【著名人】が○○した場所です(××〜××年)」と簡単に書かれているものです。


イギリスのどこにブループラークがあるのかはこのサイトから調べることが出来ますよ(*'ω'*)
openplaques.org


ロンドンのバス観光中も、現在学校になっている建物の壁に「ここは『ピーターラビット』の作者ベアトリクス・ポター先生の家があった場所です」と示すブループラークがついているのを見ました。(角度やバスの進むスピード的に写真は撮れなかったけど…)

多くのものはこういう標識みたいなサイズの丸くて青いプレートですけど、場所や人物によっては四角いのもあるみたい。


話は脱線しましたが、このブループラークに書かれている文字は…
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「Played thelr last live performance on the roof of this building 30th January 1969(1969年1月30日、この建物の屋上で最後のライブ演奏を行いました)」

…つまりここは「ビートルズの最後のライブ会場」。

確かにファンなら大喜びするスポットですね!(^▽^)
マダム達がブループラークとその建物の写真を撮っている時、通りすがりの現地人らしきおじ様がチラチラこちらを見ながらニコニコしていました。

その時は「日本人観光客が珍しいのかな?」と思ったのですが、「ここはビートルズ目的の観光客でも知る人ぞ知るスポットなので「お前らビートルズファンだな!よくわかってるじゃないか!」っていう意味だと思いますよ!」とガイドさん。

おじ様、確かに写真を撮る姿を見て嬉しそう。
私は現代の音楽アーティストにすら疎いくらい音楽ジャンルの事は詳しくないのですが、本当にビートルズって愛されてるんですね…!

ちょっとほっこりしたワンシーンでした。

次回予告

文字数が16000文字を越えてしまったのでここで一旦切りたいと思います…。一体何時になったら3日目を迎えられるんだ!?

そもそも何でソーホーに来たのかまだ書いていませんね。
ソーホー後半戦、待て次回! ( `・ω・´)+

★続きはこちら
snow-moonsea.hatenablog.jp

関連リンク

ウィリアム・ブレイク先生の詩集を見せてくれた友人、兼業漫画家の江口カイムさんの漫画が以前の単行本に未収録となったエピソードを収録した新装版で出版されたのでリンクを貼っておきます(*'ω'*)

新装版 アーリマン(1)

新装版 アーリマン(1)

主人公はキリスト教の魔王サタン(ジョン・ミルトン先生の叙事詩失楽園』の主人公でもある、あの堕天使)が各文化圏の魔王を率いてバンドを始める…というお話。

参考文献の数がやばいので是非…!笑