プランも大して決まってない、ゆるゆる一人旅2日目。伊勢市駅から歩いてすぐのホテルは、お部屋はスタイリッシュだけどシンプルで大変使いやすい。
大の字で横になれるセミダブルのベッドが最高(°▽°)
とはいえ、あんなに疲れていたのに湿度とエアコンの設定のバランスが難しくて、暑くて寝苦しいと思って風を強くすれば寒いし、寒くてエアコンの設定温度を上げれば今度は暑い…という何とも難しい感じで、マトモに寝れたのって3〜4時間だけみたいです_(:3 」∠)_
まぁ、翌日の体に響かなければ大した問題でもないのですけど。
私は関東の海なし県民。
生まれ育った町は海どころか山もなく、強いて言えば濁った沼と川があるくらいで、よく言えば都市、悪く言えば自然に乏しい( ゚д゚)
せっかく丸一日時間があるなら、海に行きたい(*'▽'*)
泳ぐわけではないけどピクニックくらい出来ればいいなと思い、お一人様レジャーシートをリュックに詰めていざ電車へ。
でも発車10分前なのに電車の扉が開いていなくて固まる。ドア脇のボタンを押して入っていく人を見て「あーこれは群馬で見たやつ!」と納得しました…。経験に乏しいとその可能性すら思い浮かばないのが良くないですね。何事も経験です。
真珠の養殖場かな?
念願の海である。
…でもビーチではないので何となく遠い気がしてしまう。少なくともピクニックをするようなところではないですね。
到着したのが9時過ぎ頃で、街はシャッター街になっていました。そりゃそうか…。
開いていた真珠のショップの人に呼び止められ、マザーオブパールのペンダントトップを買ってみたり、淡水パールのブローチを買ってみたりとゆるゆるお買い物。
真珠のネックレスとかカジュアルに買える身分でもないですし、金属アレルギーなので色々と慎重になってしまいますから。
特に何かの目的があったわけではないのだけれど友人数人が勧められた鳥羽水族館に行ってみることにしました。
入館料は2500円。
とにかく…規模が大変だ。
想像の範囲を超えていました…。とにかく展示されている種類が多い多い。
海洋生物だけかと思ったら、水辺の生き物も結構多くて。
展示の仕方やコメントも面白くて。
たっぷり3時間はいたと思います(*゚▽゚)ノ
ショーも度々やっていますし、企画展も面白くて、博物館というよりテーマパークという印象。
これは2500円以上の価値があるのでは…。
この時はすっかり忘れていたのだけど、鳥羽水族館といったら…ジュゴンやダイオウグソクムシの飼育で有名なあの日本一飼育頭数の多い水族館じゃないですか…!( ゚д゚)
ダイオウグソクムシのコーナーに行ってようやく気づきました笑
マナティ。
スヤァ…。
入館当初はお魚もまだおやすみタイムだったのか、岩の間に固まってじっとしていました。マナティもまだおねむの時間だったのね…。
寝ているのか、前衛美術みたいな状態でピクリとも動かない魚たち(たまにエラが動くので生きてる)。
鳥羽近隣の海のコーナーにはアジとかフグとか伊勢海老とか……
伊勢海老ってこんなに大きくなるんだ…!
でも泳いでいるお魚の種類などからして、活魚料理屋さんとかで見かける水槽みたいな……何となく美味しそう…笑
伊勢海老と仲良くしているのはウツボ。
共生関係のようなものらしい。
イルカとクジラの中間のような動物、ハクジラ目のスナメリ。
外はうだるような暑さなのに対して何とも気持ちよさそうに泳ぐので魅入ってしまいました(*^o^*)
この水族館ではスナメリの繁殖にも成功しているらしいですね。
岩陰で寝ているボールパイソン。
別名フィッシングキャット。ネコ科動物だけど泳げるし魚を捕るのも上手いというスナドリネコさん。
プールを出たり入ったり繰り返すコツメカワウソ。暑いもんねー…。
まるで噴水のようなデザインのプールで気持ちよさそうに泳ぐフンボルトペンギンたち。
他に変な生き物展ということで変わった生き物が集められてましたが、世界三大奇虫が全部生体展示されてたのに驚き。動画では見たことあるけど…当然実物を見るのは初めて。
ウデムシは『バイオハザード リベレーションズ2』の狩猟生物対象になってたから何となく馴染みがある気もしますが笑
(世界三大奇虫→ウデムシ、ヒヨケムシ、ビネガロン)
これはナヌカザメの卵。中が見えるようにしてありますが、卵黄と繋がっている赤ちゃんサメが時折動くのが見える…
https://diary.aquarium.co.jp/archives/36395
衝撃的だったのはコレ。
プラスチックの破片が動いている…?何ぞこれ…と思ってたら、これは伊勢海老の赤ちゃん。どう見てもプラスチックの破片か、ひらぺったく潰した透明標本って感じだけど、混泳しているブラインシュリンプ(餌、って書いてあった)をちゃんと捕食している。
う、海の生き物ってすげぇんだな…。
鳥羽水族館、ヤバイです。
情報量も多いけど凄く勉強になるやつ…めっちゃ楽しかったです…笑
その後の予定は決まっていなかったけど、ビーチに行きたいという希望があったのでその場で調べたところ近くの遊覧船から浜辺のある離島に行けるらしいので遊覧船に乗る事にしました。
昼食に和牛ロースト付き海鮮丼セット(°▽°)
この辺りは松坂牛が有名みたいですね。
遊覧船はイルカ島という小さな離島への入島料を含めて1900円。イルカの形をした島らしいけど…。
暑くてデッキに立っているのはしんどかったのですぐ中に入ってしまいましたが、海に来た感じがします(*^_^*)
でもあんまり潮の香りはしないし、湿度と気温が高すぎて涼しさなどはあまり感じられない…。
小さな島がたくさん浮かんでいて、ダイビング教室かボート教室か…島の隅っこで同じようなスーツを着た人が集まっている様子が見えました。
ずっと先の方には三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台とされる「神島」があるらしいけれど、私は日本文学に疎いので全然わからない…。
イルカ島、上陸して最初に目に飛び込んできたものは、これです。
ゆ、遊園地…??
イルカショーやイルカとの触れ合いが楽しめるらしい事、リフトで展望台に上がって飼育されているコツメカワウソを見る事が出来るらしい事を知ったものの、高所恐怖症なのでリフトはパス…笑
足浮いてるやつじゃん…。
その先には数十メートル程の小さな砂浜でした。まぁ、泳いじゃいけないビーチらしいのですが、たしかにゴツゴツした石や岩に囲まれていて裸足で歩くのはかなり痛そう。
子供達が岩の隙間に頭を突っ込んで遊んでいて、「おかーさん!フナムシいたー!」「いっぱいいるー!」「フナムシだらけだー!」と叫んでいるのが聞こえていましたが、まぁ海だし、岩場だし、フナムシくらいいますよね。
さて、私もシートを広げて海を眺めながらまったり過ごそうかな…と思いながらビーチに降り立った、んだけど…
その瞬間から蜘蛛の子を散らすように逃げていく無数の小さな虫……ありんこサイズの小さいのから数センチほどの大きいのまで、尻尾が2本生えてて長い触覚がピンと生えた…紙魚に似ているが紙魚にしては足が多過ぎる茶色い生き物…
そう、海のゴキブリ、フナムシです。
いやいや流石にここまでたくさんいないところもあるでしょ!?と岩場の方へ行ってみると、人の気配を感じた崖がザワザワザワっと慌てふためくように蠢く…。メイちゃんに見つかったまっくろくろすけみたいな。
ひ、ひえー!触りたくない…。。
反対の波がギリギリまでかかる岩場のあたりはまだマシでしたが、波が被ってしまうのでシートを広げられるような感じではありません。
まぁ仕方ないでしょう、と、波の音を聞きながら波がかかるギリギリのところを行ったり来たり…30分くらい楽しみました。
海が満ちてきて転がっていた三角コーンの残骸がすっぽりと潮に飲み込まれてしまった頃、私はイルカ島を後にしました。
いやー、それにしても、暑すぎ!!
暑さに耐えかねて立ち寄った鳥羽の港近くの土産物店で「岩戸の塩ジェラート」をいただきました。
甘じょっぱい感じがたまらない。塩味といっても優しい感じです。
時刻は17時くらい。
昨日夕食で苦労したのでそろそろどうするか考えておかないと。
昨日は17時を過ぎると色々な店が容赦なく閉まるので居酒屋以外の選択肢が見つからず困っていたら、バス停の前にファミリーレストランを見つけて入ったのです。
思ったよりも海自体を満喫した感じがしなかったので、何となく牡蠣やホタテといった海の香りを楽しめる食べ物を口にしたいなーと思いました。
ホテルに一旦帰り、牡蠣を出してくれそうで入りやすそうな居酒屋に入って、梅酒、牡蠣の酒蒸しと伊勢海老の天ぷらを注文(*'▽'*)
美味しかったのですが、何となく物足りなさ。やっぱり牡蠣小屋とか探した方が良かったのかも。(ただし大体17時で閉まる)
そんな事を考えながら「メインの料理を注文して帰ろう…」と「伊勢の名物郷土料理」という文字に惹かれて、てこね寿司というのを注文してみることに。
しかし…。
量を見て「あっ…想定の1.5倍の量だわ…」と、思わず絶句する(申し訳ない、ご飯残した…)。でもお魚も新鮮、タレも大変美味しかったです(*゚▽゚*)
とはいえ…何となく失敗した感が拭えない。
けれど失敗しないと学べないこともある。経験値が上がったということでそれはそれで良しとします。
思いがけず名物料理を味わえたのもそういう幸運だと受け入れます。
3日目の予定も漠然としていますが、帰りの時間が決まっているので大体のプランニングはしています。
何もトラブルがありませんように!そして、束の間のセレンディピティに期待します(`・ω・´)+