海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

【雑記】文学オタクがデザインフェスタでアクセサリーを買いに行った話

デザインフェスタってご存知です?

プロ・アマチュア問わず、様々な分野のアーティストさん達が作品を展示販売するアートイベントです。
何年も前、イラストレーターの友人のブースに差し入れに行ったりしたことがありますが、もう久しく行っておりませんでした。

でも、今年のデザフェスの前日にどうしても行きたいような気持ちになり…
当日、ソワソワしていてもたってもいられなくなってしまったので行ってきましたヽ(´▽`)/

10年ぶり?のデザインフェスタ

今回どうしても行きたくなってしまった理由は、気になっていた帽子作家さんが出展するというもので。
新しい帽子が欲しくてたまらないし、最近服装の傾向が変わったので服に合うアンティーク調のアクセサリーが欲しいと思っていた所だったので、Twitterで流れてくる写真を見ているうちにどうしても気になる。


職場がそこそこ世間の情勢(ウイルス対策的な意味で)にうるさいのもあって東京を経由してのお出かけは避けているけれど…
そんなに気になってるなら行かない方が精神衛生的に良くないんじゃない!?サッと行って2時間くらいで帰ってくれば大丈夫よ!

というわけで、デザインフェスタに急遽行ってきたわけです。


デザインフェスタというと、いつも激混みで身動き一つ取れない…というイメージ。
でも今年は入場制限や入場前の身元登録などのウイルス対策から、じっくりみて回るだけの余裕があったような気がします。

散策テーマは先に決めておこう

行く事を決断した後、大急ぎでPCを使って地図をダウンロードし、大まかな行きたい場所をチェックしておきました。
前述の通り、激混みでちゃんと歩けないのは判っていましたし、全てのスペースに行けるとは思えませんでしたからね。

今回はアンティーク調、というのが一つの目的でしたが、それとは別にちょっと攻めた昆虫モノが欲しいと思っていて。

虫が好き、というわけでもないのですが、とあるきっかけが理由で、翅脈模様とその光の反射で生まれる虹色の光を愛していたりします。
きっかけについては人によってはドン引きされるのでここでは控えますが、具体的にはショウジョウバエとメンガタスズメが好きでEtsyを通して海外アーティストさんのイラストやアクセサリーを買った事があります。
www.etsy.com
※Etsyというのはグローバル版minneといったようなもの。
世界中のハンドメイド作家さんから尖ったセンスのアクセサリーや小物が買える。私のお気に入りは中身まで読める1/12サイズ文学豆本を作っている作家さん。

それから、蝶。
デフォルメじゃなくて、光沢や翅脈模様が描写されたリアルな蝶。具体的には、オオルリアゲハとメネラウスモルフォ
蝶に関しては友人がモルフォ蝶にハマり、その魅力を聞いているうちに魅せられた…というのがきっかけですが、自分でメネラウスモルフォの本物の翅を使ったブローチを購入したらすっかり魅了されてしまいました。

でも興味がリアル系に寄ってしまったのは、それ以前に「昆虫の翅脈模様とその光沢が好き」というのがあったからかもしれないです。

そんな私の宝石箱(箱に入る範囲の小さいものだけ)。
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ううん、わかっちゃいたけど虫だらけだな!笑

しかし意外と探すジャンル名を決めるのが難しい

さて、探すテーマは大体決まったけれどどう探したら良いのでしょう?

アンティーといっても色々あります。
古い鍵やリボンやエッフェル塔のデザインが入ったようなロココ調フランス系ガーリーなのもアンティークと言いますが、フランス系ガーリーは少し甘過ぎるのでハロウィンのあのちょっとゴシックが入ってるけどゴスほど強くない感じが好き…という私はジャンルとしては何を選べば良いのでしょうね?

ここ数年は英文学に興味が傾いてるから、ヴィクトリア調系とでも言えばいいのか…

エッフェル塔よりはビッグベン。

でもこういうのは結局、デザフェスの紹介文だけではわからなくて実際にブースを渡り歩かないとピンとこなかったです。
何というか、紹介文に対しての検索ワードでは引っかかってこないことの方が割合としては多く、行ってみて「あっこういう系統を探していたのよ!」ということが多いという感想です。

そりゃそうです、「アンティーク」と一言で言っても紹介文を書いた人がそれを「アンティーク」って言葉で表現していなければ引っかからないのですから。
自分の好みや探しているテーマが、なんという「ジャンル名」に当てはめられているのかということを探る事もデザフェスを歩くうえで必要な事なのだという学びを得ました。

それにしても、自分の求めている好みの傾向をジャンル名に当てはめる事の難しい事!。゚(゚´ω`゚)゚。


結果として、「アンティーク」というワードよりかは「スチームパンク」のワードの方がイメージに近い事がわかりました。「スチームパンクっていうと真鍮のゴーグルとかレザーとか歯車とか時計とか…そういうモチーフ??茶色とかアンティークゴールド限定の…」と思っていたけれど、意外にビジューと組み合わせてカラフルに仕上げている作家さんもいらっしゃったのでその辺りは幅が広く、真鍮のアンティーク感がイメージにぴったりだった、という感じです。

そういえば、スチームパンクはSFのジャンルとしてはH・G・ウェルズジュール・ヴェルヌに起源を持つと言われる事もあるんでしたよね。

楽しみにしていた帽子はいくつかの帽子作家さんをめぐったものの、実際に試着させてもらうとイメージに合うものが見つからず、購入出来ずじまい。
被ってみると深さや縁の角度が顔の形とのバランスが合わなかったりして顔が大きく見えちゃったり、いつも着ている服と合わない感じがしちゃったりするんですが、被ってみないとわからない。とても残念です…。


その代わり、その分の軍資金でたくさんのアクセサリーを買って回る事ができました(°▽°)

DAMYSさん

最初に買ったのはDAMYSさんのイヤリング。
twitter.com
スチームパンクメインのブースです。
ある意味、このブースで一目惚れに巡り合ったからその後探す方向性が決まったという感じもします。

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天球儀のようなデザイン。
ほぼ一目惚れという感じでした。
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何故かといえば「ヴィクターくんの世界観に近いのでは!!?」と直感で思ってしまったから。
最も、それには説明が必要になりますし、別にヴィクターくん(メアリー・シェリー著『フランケンシュタイン』)の世界観にはそこまで近くもないのですけれど。
フランケンシュタイン(新潮文庫)
※原作はこちら

天球儀は天文学で使うものですが、何となく錬金術っぽくありません?最も、錬金術というもの自体が魔術とも科学ともつかないものなのですが。
ヴィクターくん…こと、ヴィクター・フランケンシュタインは14歳の時に錬金術に傾倒し、17歳で無理矢理留学させられた時に教授からそれを馬鹿にされた苦い経験を持つ天才大学生。
(そう、知名度だけは世界一有名なマッドサイエンティストの彼は科学者でも博士でもなくスイスからドイツへ留学してきたただの(ヘタレでオタク気質の)大学生なのです!)
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序盤から彼の興味の変遷を見ていくと、彼が人体創造を成し遂げたのは不老不死の秘薬、賢者の石、死者を蘇らせる力への憧れの延長のように思えます。
まぁ彼は成し遂げた途端に怖くなって逃げちゃうんですけど…。

だからどことなく、彼のイメージは科学やメカというようなものよりは、ややまだ錬金術が混在ている彼自身の世界観と、科学が急激に発展していく世の中に生きているという、少し錬金術寄りのレトロサイエンスなイメージ。

天文学錬金術に入るのか?
というのも微妙なラインですがどちらも魔術的側面も科学的側面も両方あるものですし、研究器具としては天球儀も入れられていることが多い印象。

しかも今回の天球儀は歯車などのレトロサイエンスなアイテムで形作られている…
それを全部ひっくるめた上での「ヴィクターくんの世界観!」という直感で、私はそれを「一目惚れ」と呼びます。
だって直感だもの。


色のバリエーションはアメジストorラピスラズリ。ううん、これは迷う…

ラピスラズリは青紫…
ヴィクターくんのイメージカラーは青紫…それというのもラピスラズリを粉末にしないと出せない鮮やかな青の色素・プルシアンブルーを、科学的に生み出したのが科学者兼錬金術師コンラート・ディッペル(※フランケンシュタイン城に住んでたらしい)で彼はヴィクターくんのモデルの1人とされているから…!!

けれど、私の誕生石がアメジストなのでアメジストにしちゃいました(単純…)
ただ、今思うと凄く凄く迷います…次に巡り合ったら色違いを買ってしまいそう…。


それを引き金に色々気になってきて、色々見比べていました。

撮影はしなかったけどボルトのイヤカフなんて面白いものがありました。
耳たぶをボルトが貫通する(ように見える)の。滅茶苦茶面白いしステンレスという事でか金属アレルギーの私もつけられそうな気が。
これも何となく『フランケンシュタイン』の世界観を連想させるものですが、その連想は間違っているので頭の中で連想をかき消す。

フランケンシュタインというとつぎはぎだらけでボルトが刺さってる怪物(人造人間)のイメージ?
↓こういうの
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それは1931年ユニバーサル映画版オリジナル演出だから原作にそんな描写はないの!。゚(゚´ω`゚)゚。
しかも人造人間に名前はないの~~~!!!
それはヴィクター・フランケンシュタインの名前なのです!
そして彼は博士号も持ってない大学生なのです!

(原作では黄土色の肌に黒髪で茶色の眼をした2.5mの醜い人造人間、という感じ)

でも、自称原作厨の私でさえその連想は根強いものなので難しいです。


このサークルさんはスチームパンクをテーマにしているのですが、時計の文字盤のイヤリングなんかもありまして。
「ビッグベンっぽいのがあるといいなー!」と眺めていたら、説明にスイスの古い時計をリメイクしたもの、とあって「ヴィクターくんの故郷じゃん…!!」などとテンションが上がる。


それに、時計です。
概念的ではありますが、ハーバート・ジョージ・ウェルズの『タイムマシン』を連想する。

タイムマシン (光文社古典新訳文庫)

タイムマシン (光文社古典新訳文庫)

スチームパンクのイメージの元ネタの一部となった作品らしいですし、時間を越える話だから時計というモチーフも概念的にピッタリ。
もしも『タイムマシン』をテーマにコーディネートを考えるなら、タイムトラベラーが長く滞在することになった世界は「文明が終焉し、緑と退化した小型の新人類だけが遺されたポストアポカリプス的な世界」なのでお花とか植物のようなボタニカル的なデザインの服を合わせても可愛いかもしれない。

結局、私は好きなものへの連想ゲームになってしまうのか。
単純に好きな物との共通点や関連性を見出すと強い興味を惹かれるのは仕方のない事だと思いません?

しかもこれがね、真鍮の小さな歯車が所々金色に光って可愛いんですよ!そこまでキラキラ光る物を使ってないはずなのに、光の加減でキラッと輝く。
歯車ってもっと無骨なイメージでしたが、こんなふうにアクセサリーにされると溝や穴の細工が繊細な模様のように見えるんですね。

アンティークなアクセサリーというテーマで求めるならバッチリイメージ通りです。

最終的に時計内部の歯車のデザインのイヤリングと、時計の文字盤のデザインの片方だけのイヤリングで迷う。

片方だけのイヤリングを買うなら、時計内部の歯車の片方だけのタイプと組み合わせてもいいし、色違いの文字盤イヤリングと合わせてもいい。
でも、両方内部デザインのは左右で向きが違うのでそれで合わせるとシンメトリーで可愛い。
その上、一つ一つが使われている部品の形やコーティングの色合いで雰囲気が微妙に異なる。

迷う迷う…。

悩みに悩んだ末に、時計内部の歯車イヤリング(ペア)と、文字盤のイヤリング(シングル)で買いました。これなら選ばなくても両方できますからね。
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文字盤のイヤリングのストーンカラーは赤。
ウェルズ三兄弟の三男、グリフィンの色!\(^^)/
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※グリフィンはハーバート・ジョージ・ウェルズ『透明人間』の主人公、透明薬を開発したアルビノの科学者。大学教授の助手として非常勤講師のような仕事をしている貧しい高学歴ワーキングプアであり、30歳前後でアルビニズムにより髪は白く、ガーネットの目をしている…と書かれているものの、本編中9割透明なので絵的には映えない。
タイムマシン、モロー博士の島、透明人間は作者が同じで出版年が連続していて科学者が主人公で全員何らかの原因で髪が白いという共通点がある為、何となく「ウェルズ(の生んだマッドサイエンティスト)三兄弟」と呼んでいる。

accessory工房MARIEさん

一つ目の買い物を終えて思ったことは、歯車のブローチを探したい!
私は金属アレルギーであり、ネックレスやイヤリングは相当に気をつけなければなりません。

故に、ネックレスやイヤリングは自分で作ったアレルギーフリーのアクセサリーを身につけたり、パーツを交換して身に付ける事が多いのですがブローチならほとんどの場合何も気にする事なく身につける事ができます。

帽子につけても可愛いし、バッグに飾っても可愛い。多少買い過ぎても使い道は色々あるのです。
…が、あんまり気に入ったデザインのブローチに巡り合うことって少ないのですよね。

最近は転職した関係で少し堅めのオフィスカジュアルを求められるようになりましたから、性癖のリボンタイをメインにした服を選ぶ事が多い。
襟なしもいいのですが、襟なしだと胸元が寂しくて、ネックレスが欲しくなるけど前述の通りネックレスは相当に気を遣わないと後で服が血まみれになりますからね…。゚(゚´ω`゚)゚。

そういうわけで、リボンタイをメインにした服をオフィスカジュアルとして選ぶようになってから私服もそちらに傾くようになりまして。
リボンタイに合うブローチを探していたのです。

そして先程一目惚れしたイヤリングと世界観を共有できるなら尚良い。

そこで見つけたのがaccessory工房MARIEさんのブローチ。
accessorykouboumarie.com

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サイズ感、世界観、ピッタリじゃないですか!?
青いスワロフスキーのストーンが嵌ってるのも個人的にはかなりポイントが高い!
キラキラ好き(/・ω・)/

でも、そのすぐ横にあったモチーフのブローチにも目がいって……

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蝶です。
前述の通りリアルな蝶の方が好きだけど、蝶+メカっぽいデザイン、私のイメージの範疇にない。
これはこれで可愛いな…半分色が付いているのが、メカ過ぎなくて良い…。

色違いで緑もありますよ、と言ってくれたのですが、さっき買ったのはアメジストなのでアメジストに合いそうなのは青かなと。

しばし悩んだ挙句、金額を聞いて両方買ってしまいました笑
でもこのサイズ感や、アンティークカラーの主張し過ぎない色合いが使いやすくて、仕事で着るカーディガン留めに使ったりしています(°▽°)
(最近サイズダウンしたので去年買ったカーディガンがブカブカなのです…)
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サイズ感、とても使いやすいですね…。

夢幻堂さん

さてアンティーク系は結構そろったし、そろそろリアル系昆虫アクセサリー探したいな!…と思いながら会場を歩いていると、ふと横目に何かを見たような気がして。

金色でキラキラしている歯車のモチーフ、そして蝶の翅……。

いやいや、さっき蝶で歯車のブローチは買ったばかりじゃないですか。
…でも、ここはデザフェス。一期一会かもしれない所で財布のひもを縛る必要ある???

と、数メートルほど通り過ぎた後で引き返してさっき見たものが何だったのか確認しに行きました。

それが夢幻堂さんで、しかもブローチだったのです。
twitter.com
ネックレスなら考えなくてはならないが……ブローチなら我慢する必要はない
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先ほど買ったブローチは古びたブロンズ調でしたが、こちらは鮮やかなゴールド!
イメージも存在感も全然違います。

何より目を引いたのは時計の文字盤。
ビッグベンっぽいじゃん……
そして蝶の翅は私がこだわりを置いている翅脈模様。
翅脈模様と歯車ってこんなに相性が良いんだ!!?

確かに昆虫の身体はパーツを繋ぎ合わせたような形をしていて、どことなくSFというかメカっぽさを感じなくもない。

前述したハーバート・ジョージ・ウェルズの『タイムマシン』はタイトル通りタイムマシンというSF的な装置が登場するものの、時代も技術も19世紀。スチームパンクの元ネタの一つと言われているだけに、スチームパンクのイメージの元はそのあたりから来るのでしょうけれど、それを逆に考えれば「スチームパンク≒ウェルズ描くSFの世界観」なわけです。
ウェルズの生んだマッドサイエンティスト達を愛する身としてはテンション上げずにいられないでしょう!

文字盤ビッグベンっぽいし!
蝶のモチーフだし!
翅脈模様だし!
おまけにキラキラ!この光沢はきっとスワロフスキー!(/・ω・)/

恐らくカラーやパーツの組み合わせは一点ものなのでしょう、一つ一つ見比べると微妙に使われている色が違っていて、どれも可愛く見えてくる。
赤系も凄く可愛い。
けれど結局は最初に目に留まった色合いにしました。
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カーディガン留めにしたり、リボンタイの結び目の側に付けたりして楽しんでいます。

花蜜屋さん

リアルな蝶を探して会場をフラフラ。
本物の蝶の翅を使ったアクセサリーを出しているブースにお邪魔したりしつつも本物の蝶の翅を使うと「シルエット」が元の形ではなくなってしまう。
宝石のような使い方と言ったらいいのか。モルフォの構造色の輝きは確かに異常というか、宝石では表現できない美しさがある。そういうのも好きだけど、今回探している「リアル」ってそういう事じゃない。

探しているのは「リアルなシルエット」。
最初に一周した時に見たような気がするのですが、なかなか見つからない。

そんな時に出会ったのが花蜜屋さんのブース。
そういえばデザフェスの紹介ページで写真を拝見したような気がします。
twitter.com

でもね、実物は写真の数十倍綺麗だった!!!!
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こんなに蝶の具体的な種類が判るくらいリアルなんだ!!?
私もそんなに詳しい方じゃないからわからないけれど、アゲハ系の青い子(ちゃんと種類を聞けばよかった…)。
アクセサリー用に色が変わっているのですが、光にかざすとステンドグラスのようで美しい。

レジンかな?
持ってみると結構軽い。
身に付けるにも負担がかからなくて良さそうです。

私は結構大ぶりのイヤリングが好きなのだけれど、そこでしばし悩む。
金属アレルギーなので帰宅した後イヤリングパーツを樹脂製のクリップタイプに変更する作業が必要で、クリップが大きいイヤリングの重さに耐えられるか少し心配。
(写真は帰宅後パーツを交換した後です)

あまり迷っていても迷惑かなと思い、「色」と「シルエット」でお迎えする子を決めました。

愛用のコートの色が黒or紺なので紺似合いそうな青色。
「いるならオオルリアゲハ……」等と思っていたけれど見つからなかったのもあって、アゲハ系の子。
左右で翅の開き方が違うのですが、羽ばたいている生き生きとしたシルエットに見えるところがたまらないです(*'ω'*)

言われて気づいたけれど、このカラーも前述のヴィクターくん色っぽいですよね(笑)
ヴィクターくんのモデル、コンラート・ディッペルが生み出した青色・プルシアンブルー。
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藍色のような優しい色合いがとっても可愛い。

Lepidopteriteさん

しかしまだ出会っていないものがある。
オオルリアゲハ。

ううん、デザフェスの紹介ページでは写真をいくつか見たと思うし、いくつかブースを見てはいたのですが、金属アレルギー的に駄目なもの、パーツの変更が難しそうなもの、そんな感じでなかなかこれと言ったものに出会えていない。

と思っていたら、視界の脇に凄く惹きつけられるものが……

Lepidopteriteさんのモルフォモチーフアクセサリーたち。
twitter.com
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紛う事なきオオルリアゲハじゃないですか~!!
可愛い!!!!

しかももしやと思い、見せてもらうと樹脂クリップ。
金属アレルギーにも安心の樹脂クリップ!
透明なのでピアスにも見えるという樹脂クリップ(/・ω・)/
最高じゃん…

ガラスケースに入ると博物館のような厳かな感じがしていいですね…(帰宅後に一回試着しまったのでちょっと傾いててすみません…)

しかもモルフォモチーフがたくさん。
その上種類がちゃんと特定されている。

メネラウスモルフォだ~!
前述の宝石箱の真ん中あたりに入っているのは本物のメネラウスモルフォの翅を使ったブローチ。

これを合わせたらおそろじゃないですか…(と思って購入)

テンション上がらずにはいられず、かなり長居をしてしまいました。

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筒状の瓶の中に入っているのはオオルリアゲハの大ぶりのイヤリング。これもまた帰宅後に樹脂パーツに変更させてもらっています。
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大ぶりのイヤリングの方が好きなので、帰宅後に「こっちの方が好みかも…!」などと。
同じシリーズのモルフォも欲しかったなぁ。

ちなみに、何故オオルリアゲハにこだわるかと言えば、モルフォのような鮮やかな青色にアゲハのシルエットって凄くいいとこどりでずるいとおもいません?(笑)
アクセサリーやデザインとして表現された時、一目で「オオルリだ!」とわかる存在感が好き。

イヤリングを包んでもらっている時に気になって追加で購入したのがこちらのブローチ。
ラスト2個しか残っていませんでした。
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ほら、ブローチはいくつあっても困らな(以下略

モルフォっぽいシルエットにつる草模様のモチーフが気に入って。色もこの日の買い物が青紫(ヴィクターくん色…)っぽいものに偏っていたので青紫が残っているならそりゃ青紫をお迎えしますよ!

逆にたくさん色があると迷ってしまうので、これもまた一期一会。

Steoa Jewelさん

金属アレルギー持ちがアクセサリーを探すのは難しいのですが、ここまで帰宅後のパーツ変更を加味したうえでイヤリング、ブローチを入手してきたわけです。

ここで、ここまできたらアンティーク風のペンダントトップが欲しいなと思いまして。ペンダントトップなら金属アレルギーは関係ありませんが、肌にチェーンが触れないようにする工夫が必要です。ステンレスのチェーンを使用する手もありますけど、個人的にはステンレスチェーンの継ぎ目が不安になるものが多い。革紐でもいいんですけど、汗をかくと服に色移りしそうで怖い。
それで、ガラスビーズを繋ぎ、継ぎ目が服の上になるよう十分な長さにしたオリジナルチェーンを自分で作って愛用しているのですが、ガラスビーズは粒が大きいしチェーンも長くなるからそれなりに大きいペンダントトップじゃないとダメ。

でもこの会場でそういう感じのものを今まで見た?
小ぶりなものばかりだったような。

そこでふと思い出したのが、暗いエリアで遠目に見たブース。アンティーク風の繊細なデザインのペンダントトップらしきものを置いているような気がしたけれど、人が多くて近づくことが出来ずよく見えなかったんですよね。

その時は前述の帽子屋作家さんのブースを探していたので横目で見て立ち去ってしまいましたが、夕方に差し掛かった今の時間ならもしかすると…。

ブースの名前はSteoa Jewelさんでした。
twitter.com
何がそんなに周りの目を惹いたのかというと、たくさんの光るアイテムが並んでいたから。
なるほど、これは暗いエリアだと凄く映える。

最初に目を惹いたのはランタン。
ファンタジックなデザインで物凄く可愛い。ランタンというかガス灯モチーフのアクセサリーをここ一年ずっと探しているのですけど…。こちらのブースのはインテリアなので今回の目的とは違うため、スルー。

そして目を奪うのは色とりどりのペンダントトップ(ペンデュラム)。たくさんの色があったけれど、最終的にはライトアメジストを思わせる紫色を選びました。
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本当に青と紫で統一されていますね(笑)

しかもこのペンダントトップ、光る。
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光ると色の変化がまた可愛らしい。
(チェーンは帰宅後に私が作ったものを繋いだ次第です)

しっかりとしたサイズ感で存在感たっぷりなので少し派手めに着込んでも映えそうです(*'ω'*)
色の統一感があるのでデザフェスで購入した蝶や歯車のアクセと合わせやすそうで楽しいですね!

ZAHNRADさん

最後に立ち寄ったのが、ZAHNRADさん。
もう帰るかな~と思いながら一階を歩いていて、一階を一周、でもやっぱり気になってしまったので買いに戻りました。

こちらではアンティークな歯車のブローチを買いました。
ほらブローチは(以下略
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いくつかブローチは買ったものの、真鍮のカラーで統一されたデザインのものはまだ一つも買っていませんでしたし、最近茶色系のスカートを好んで履いているのでそれに合わせるのに可愛いかなと思いまして。

一部のネジや歯車の角度を変える事が出来る遊び心が入った一品。
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これくらい落ち着いたアンティークのデザインなら仕事に着けて行っても許される気がしたから、と言うのもあります(笑)

カーディガン留めやリボンタイにつけたらきっと可愛いですね(*'ω'*)

10年ぶり?デザインフェスタはどうだったか?

10年ぶりのデザフェス、正直言って滅茶苦茶楽しかったです。
結局4~5時間滞在していたんじゃないかと思います。

色々感じるところありましたけれど、やっぱりデザイナー・クリエイターの尖ったセンスを見る事が出来るのは楽しい。
こういう場所ってなかなかないです。
というのも、結局自分の行動範囲内って代わり映えがないんですよね。無難路線と言うか。ショップで買うアクセサリーは私には大人しすぎると感じます。
もっと攻めていいのに~(>_<)

個人的には尖ったセンスの方が好きで、だからEtsyの海外通販にもハマるわけですが、ここの所ウイルス対策でイベントにも行っていなかったしハロウィン(テーマパークやグッズ展開)はあってないようなものだったし、ずっと退屈していたのでかなり大きな刺激にはなったのではないかと思います。

また次の機会がありましたら、次の一期一会を楽しみたいところですね!


marshmallow-qa.com