海に浮かぶ月のはしっこ

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【日常】2020年を振り返って

2020年ありがとうございました。
特に何というわけでもありませんが、2020年の事を振り返ろうかなと思います。

こちらは今年の年賀状。
テーマは2019年の英文学聖地巡礼
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何と今年は来年の年賀状を書き終えているので、今日はゆっくりこんなことも書くことが出来るわけです。
…いつもバタバタですからね!(笑)

2019年の話

失業期間が長かったこともあって、私には2019年と2020年の境目が曖昧です。

2019年のお正月は、もう肉体的にも精神的にズタズタでした。ブラック企業の社員たちが皆辞めていって、入社7年目の私は3番目の古株となって、かつて4人で回していた仕事を1人でこなし、毎日3時間残業して帰っていた頃。
だけど給与はもしかすると最低賃金下回っていたかもしれない。入院してるのに仕事の電話やメールが来る。賞与も退職金もなし、辞める時も本当に大変だった。でも2019年の1月時点では辞めたいと思ってても辞める事を決断できなくて……飼い慣らされるとわからないんですよね。今ではあの会社、相当におかしいと思ってますけれど。
不思議なものです。

閉ざされた世界というのは怖いですねぇ。

辞められたのはその年の春の事で、それでも社長は私に「次の仕事が来るまでバイトで来い」「時給1000円で」などという戯言を抜かしていましたっけ。

それから一度疑似的に死んだことにするために断捨離をして、初めて一人で海外旅行のツアーに参加して自由時間で英文学聖地巡礼をして……
その他に一人で出雲と伊勢にも行きました。
大阪にも一人で行きましたね。
一人旅なんてした事がない、過干渉の親の洗脳で私には出来ないと思いこまされていたことを自分の手で切り拓いてみてようやく自分の自我がはっきりしたような気がするのです。

通ってみた職業訓練は結局直接的な仕事に結びつきはしなかったのですが、今思えば私が踏むべき段階ではあったのかもしれません。

2020年の話

年明けから就活を始めていたものの、2月下旬頃には新型ウイルスの影響が出始めていました。
3月になると、面接の約束を取り付けようとしても返事を何週間も先延ばしにされるようになり、「あ~こりゃ駄目だわ」って感じになってましたね。

私はリーマンショックの年の就活生で、その時100社受けても決まらないのは当たり前。でも大人たちは「選ばなければ仕事はある」と鼻で笑った。何とか決まった友人達、皆3か月で使い潰されて入院した子もいるんですけど。
当時鬱状態になっていた私はパートタイマーを選択したものの、それも人に話せばドン引きされるレベルのブラックバイトで……でもその時は日雇い派遣での苦痛と比べて「あの時よりマシ」と思ってしまいました。
そして前職もそういった経験のせいで「あの時よりマシ」と耐えてしまったのです。
負の因果…。。。


きっと、今年の就活生たちは「リーマンの時よりはマシだから」って言われてたんじゃないかと思う。比べても意味ないんですけれどね。
比べられる私も惨めだし、言われた人は比べられても救われないと思う。辛さが軽くなるわけではないし、あの時と状況はかなり違う。比べられるものではない。
ただ、自分と同じ状況に陥った就活生がいるのじゃないかと思うと辛くなる。しかも今はアルバイトの道ももしかしたら難しいのかもしれない。

私が大学時代の就活で学んだのはこういう状況に陥った時、あがけばあがくほど自分へのダメージと金銭的な負担が増えるということ。就活って結構お金がかかるし、賢く立ち回らないと負担が大きい。

今年の6月、ほとんど気まぐれに近い状態で応募した契約社員の職に7月から就いて、なんとかかんとか今を暮らしています。
契約期間はそんなに長くなかったから「どうかな…」って思いながら応募したのですが結果的には凄く良かった。

初めての環境、色々感じるものがあります。
それに前職よりはホワイト。
給与こそ前職と大して違わないし、その場所独特な問題もあるけれど、ちゃんと休みももらえるし、怒鳴ったり威圧したり、パワハラやセクハラを受ける事が悪い事だという共通認識がある。時間外や休日に社長のペットの世話を強制されることもない。
とはいえ、友人には「お前のホワイト判定低すぎ」と言われているのでしっかり気を持ちたいところですが。

今までと違い、事務スキルだけでなくマネジメントスキルが試される現場でもあるのでその点でも自信がついてきたかと思います。


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第53番 吉
「ようやく、長い間の苦労が報われ、御墨付の文書や役目の印象をもらい、残り花が結実したように、時節が到来し自然と幸福となる。
~・~・~・~・~・~・~
春風が吹くと凍土が溶け、木々や草花が元気に芽吹くように、待っていた時節が到来し、ようやく出世の糸口を掴んだのです。」


まさにそれです。
4月には「新型ウイルスで就活自体が出来なくなったんですけど!?ねぇ佐野厄除け大師さん!?」とか思っていたのですが、結果的にはどことなく出世の糸口を掴んだような気がする。
職業訓練も学んだことが直接影響することはないかもしれないけれど、「毎朝都会へ出て行って働く」イメージがわきやすくなったのは確かです。

現在の仕事の契約もいつ切られるのかわからなくてビクビクですけれど、「まぁ、何とかなるかも」と少し楽観的に思えるようになってきました。
2021年はどんな年になるでしょうか。
良い年になると良いのですが……皆様も良いお年を。

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