海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

【雑記】引きこもり生活、いくら時間があっても全然足りない話

ウイルスの蔓延につき、国を挙げて外出を自粛…すなわち引きこもりを推奨されるに至った昨今。色々気持ちも暗くはなるけれどいくら時間があっても足りない今日この頃。

お題「#おうち時間」ということで、何となく周囲の人々を見るにつけ、今の状況に対する色々な思いがバラバラだと感じることが多いので最近の事でもちょっと書いてみようと思います。

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引きこもり生活、滅茶苦茶忙しい。

私は4月になってから病院に一度行ったきり、それから一度も外に出ていないのですが、元来、私は引きこもり生活に向いている趣味嗜好と性格の持ち主だと思っています。
母などは外に出られないと発狂するタイプなので、辛いか辛くないかという感覚の違いは趣味嗜好と性格に大きく依存するのではないかと思います。
そんな母はちょくちょく孫とテレビ電話をしたり、一週間に一度食料品の調達に行くのを楽しみにしているようですよ。

外に出ないと気力が回復しないタイプの人は大変だなぁ、と思いながら、私は引きこもり生活を滅茶苦茶忙しく過ごしている。

「家に居るのは退屈で、暇」という意見がさっぱり理解できないタイプの人間…私はそれです。
今は時間が足りなくて足りなくて仕方がなく、毎日が充実し過ぎて仕方がないのでお家で何をしているのか簡単に羅列してみます。

家事に気合を入れる

< 家に居なくちゃいけないなら、普段時間がなくてできない家事をすればいいじゃない

新しい料理に挑戦する

ちょっと凝った料理をしてみたり。
どうせレストランも開いていないので、自分の食べたい物は自分で作るのです。
引きこもり生活ですからね!

シチューやコンソメの野菜スープなども色々作ったのですが……(こういうタイプのお料理は大概の野菜はぼんぼこ入れられるから楽だし栄養価も高くて良い(*'ω'*))

その中で、新しく作ってみたのはデーツのベーコン巻き
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種を取り除いたドライフルーツのデーツ(ナツメヤシ)に、ベーコンを巻いてオリーブオイルで焼いたおつまみ。お好みでチーズを詰めたり胡椒を振ったり。
チーズは家にあったナチュラルチーズしか使ったことがないのですが、本当はブルーチーズのようなしょっぱいチーズの方が良いと思います。
デーツ自体がはちみつのような甘みがある木の実なので多分ブルーチーズは合うと思う。クアトロフォルマッジョ(ブルーチーズの一種ゴルゴンゾーラを含む4種のチーズを使ったピザで、はちみつをかけて食べる。甘じょっぱい。美味しい。)みたいな。

↓デーツ(ナツメヤシ)ってこういうもの

ギリシャやスペインなどの料理を出してくれるお店で食べた事のある料理ですがレストランの料理が食べたいなーと思って作ったものです。

「食」って生命体の根源的な快楽に近いので「食」の充実は幸福感にもつながります。
味付けに失敗することもまぁあるのですが…ちょくちょくレパートリーを増やしています(*'ω'*)

気合い入れたお掃除をする

普段は雑に掃除機をかけるだけだけど…思い切って家具をどかして綿埃を根こそぎ撃退!!

ついでにお布団を干して、ふっかふかになった布団にそのまま………スヤァ………
……という日があってもいいじゃない(ということにしておく)。

いいお天気だったので久々にシーツから何から全て剥いてお布団を干したら、外のぽかぽかした陽気を感じられてとても気分が良かったですよ。

せっかくなのでダニ対策でぬいぐるみを干したりもしてみました。普段は年末年始くらいにしかしない大掃除をしてしまうのも引きこもり生活では時間の有効活用だと思います。

本当はもう少し不用品などの整理もしたいのですが、私は前述の通り滅茶苦茶忙しいので適当にしています……苦笑

時間泥棒過ぎるおうち遊び

これを始めてしまったら一日の時間がごっそり削られてしまうので私はなるべく避けていますが……他の事に疲れてしまった時などはついついこれをやります。
でもやると時間が無くなります。悲しい!

映画を観る

1本あたり1時間半~2時間時間を奪われます。

私はNETFLIXを契約しているので作業しながらだったり、ただぼーっと観ていることもあります。
www.netflix.com

しかしながら家族と映画の趣味が全く合わないため、シェア出来ないのは悲しいです。

なので映画で感じたエモーションはSNSにぶちまけるのですが、最近は一度観た映画をBGMのように流し続けることが多いです。

TVゲーム

今は時間泥棒になるのが嫌でたまらず、あんまり遊ぶタイトルも少なくなってしまいましたが…
バイオハザード」と

BIOHAZARD RE:2  - PS4

BIOHAZARD RE:2 - PS4

  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: Video Game
バイオハザード リベレーションズ2 Best Price - PS4

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  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: Video Game
アサシンクリード」はしばしばよく遊んでいます。

特にアサシンクリードオープンワールドタイプのゲーム(ゲーム内のバーチャル世界を自由に散策できる自由度の高いゲームの事)なので、外に出られない今だからこそ解放感を楽しむのは爽快です。

私は元々オープンワールドタイプのゲームはあまり好きではなかったのですが、細かく作りこまれた、特に史実になるべく近づけて作られた世界を観光気分で歩き回るのは楽しいです。
お気に入りはやっぱり「アサシンクリードシンジケート」だと思いますが、それは単純に私が文学世界で拙い想像をする事しか出来なかった19世紀イギリスというものを実際にバーチャルで体験することが出来るという部分で気に入っているだけなのですが。
あぁ、また行きたいなぁロンドン!

古代ギリシャと神々が大好きな身としては「アサシンクリードオデッセイ」もワクワクが止まらないのですが私の船の操作が下手過ぎて先に進めていないのです…(-_-;)
もしも願いが叶うなら、実際のエリス地方の神殿を歩きたいと思ってやまないのですが。

ただ、今PS4の容量がいっぱいになってしまったのでアサシンクリードの拡張マップを課金したのに容量不足でダウンロードできないという予想外の事態が発生し、HDDを拡張がしたくてたまらないので10万円一律給付が来たら多分一番最初に買うのは外付けHDDだと思います。


バイオハザード」シリーズはストーリーが大好きなのですが、今はひたすらリベレーションズ2のレイドモードをやりこんでいる状態ですね……。

SNSゲーム+エクササイズ

私も「FGO」を以前からやっていますけど、
www.fate-go.jp
最近は「ツイステッドワンダーランド」なんかも始めました。
twisted-wonderland.aniplex.co.jp

大体はキャラクターを操作するというよりは、クリックして戦闘やテキスト系シナリオを進めるタイプのゲームが多いですね。
毎日ログインして行動Pを消費するのが結構面倒くさい。忘れちゃうことも多いです。

しかし、私は数年前にこのタイプのゲームを有効活用する方法を発見してしまったのです。

それは、エアロバイクにスマホスタンドを取り付け、運動しながら日々のノルマを消化する事…!
SNSゲーの行動P消費ノルマは回収できるし、運動不足対策にもなり一石二鳥。

私の愛車はこれ。

部屋が広くないので使わない時や掃除をする時にたたんでおけるので便利です。最初は「本当に運動になるの?」と半信半疑だったけれど、20分も漕ぐと汗びっしょりです。エアロバイクのいい所は、外に出なくていいし、お家なので人の目を気にする必要もなく、ボロボロのTシャツでも恥ずかしくないって事。

難点は、イベントとかやっているとついついやり過ぎて2時間半くらいぶっ通しでエアロバイク漕いで足腰が立たなくなってしまったりすること。

TRPG

友達と遊びたい!でも濃厚接触になってしまうので直接は会えない!
でも、オンラインならどんなに濃厚接触しても問題ありません。

というわけで、友人に誘われてまたクトゥルフTRPGを遊んだ日もありました。

TRPGというのは、シナリオの進行役と駒を動かす人に分かれて、不確定要素をサイコロの目で決めるというアナログなゲームです。
友人達と遊ぶときは、ディスコード等の複数人で同時通話できるボイスチャットアプリと、
discordapp.com
サイコロが画面上で振れるTRPG用のサイトを利用しています。

私はTRPG自体初心者で、ルールブックをめくりながら友人に助けられていますが友人達とわいわい遊ぶのは楽しいですよね。喩えそれがオンラインだったとしても。
キャラを演じるのが恥ずかしくて、未だに「彼(自分の駒)はそれを聞いてめっちゃテンション上がりました」などとナレーションみたいな駒の動かし方してますが。
(※ニャルラトホテプに遭遇し過ぎてクトゥルフ神話技能が25まで成長してしまった錬金術オタクの大学生が持ち駒)

脱出系のシナリオを遊ぶ機会が多いせいか、何となく「オカルト要素の強い、初期のバイオハザードっぽい感じのゲーム」というイメージを持っています。前述の通り、私はバイオハザードのストーリーが大好きなのでいつもワクワクして挑んでいます。

「こういうのもあるよ」と友達に言われて世界観の拡張ルールブック(サプリメント、というらしい)も購入してみました。

19世紀のイギリスを舞台にし、モンスターや駒、お助けキャラとしてシャーロック・ホームズをはじめ、ヴィクター・フランケンシュタインフランケンシュタインの怪物、ヘンリー・ジキルとエドワード・ハイド、透明人間のグリフィン等を登場させることが出来る私にとってはトキメキの止まらない拡張ルールブックだったのですが…

私がキーパー(シナリオの進行役)をするスキルを持っていないし、一緒に遊んでくれる友達はこのルールブックを持っていないのでしばらくお預けですね…(T_T)
仮想現実でもいいからヴィクターくんに会いたいよぅ…

趣味事は文化的な活動…ある意味勉強です

趣味、と書いてしまうと「遊びでしょ」と言われてちょっと反抗的な気持ちになったりするのですが、趣味と言えどやればやるだけ勉強ですしスキルアップだと信じています。
確かに「収入目的ではない」という意味では遊びですが、「娯楽」とはあまり考えていないので、個人的には「文化的な活動」と言いたいというか……。
で、それが、私にとっては今忙しくてたまらないこと。
時間の比重は非常に高いと思っています。

それがいつ、どこでかはわかりませんが、何かの役に立つかもしれません。それもまた、勉強かもしれないと思っています。

ブログを書く

今やっている事、ですね(;^^)
私の場合は書き始めると延々と書いてしまうので時間がいくらあっても足りません。

ブログを書くことは気持ちの整理を付ける事でもあります。
勿論、これはインターネット上に残るものなので明るい気持ちになれない時は書かない選択をしたり、あえて関係ない話を書くことも多いですが。

旅行した時の写真と、その思い出を延々と書きながら、自分の記憶に蘇らせ、自分の記憶に再度刻み付ける行為としても役に立っているように感じます。
そして今、当時の気持ちを思い返すたびに、またいずれその地を歩きたいと思いながら、未来への希望を思い描く活力になっているのです。

創作活動

普段はアクセサリー作りをしたり、ドールを作ったりという事に時間を注いでいますし、所属しているイベントチームのウェブマガジンを書いたりもしているのですが…。

気持ちがどうしても上がらなかったりしたので、取り留めもなく漫画なぞを描いてみたりしました。
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(大好きなメアリー・シェリー著『フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス』をクロスオーバーやパロディ要素を混ぜて再現する試み。(私が)楽しい。)
「M.S.F.P.魔法学校」/「雪代 月」のシリーズ [pixiv]

これが、かなり雑に描いているはずなのに1ページあたり2時間くらいかかるんですよ……!
気が付くと一日が終わってしまうのでとんでもない時間泥棒だなと思います。気が付くと連続8時間とか余裕でやり続けてしまうので大変です。あっという間に一日が終わります。

でも、他の活動が辛くてたまらない時に落書き感覚で活動できるのでこちらの比重も上手くコントロールしたいなと思っています。

むしろゲームは自分で作る…からの翻訳しながら英語の勉強

英語が大嫌いな私が、何故か今延々と英語の翻訳をしています。それと言うのも、友人との「ロバート・ルイス・スティーヴンソン著『ジキル博士とハイド氏』をハッピーエンドに捏造したい」という雑談がきっかけで、選択肢のあるAVG(=アドベンチャーゲーム。選択肢によってエンディングが変わる、テキストを読むタイプのゲーム)を作ることになったのです。

今作と言えば、かなり原作に忠実なMazMさんのアプリゲームがあるのですが、エンディングは原作に少しオリジナル要素を足した一つだけですからね…。

MazM: ジキル&ハイド

MazM: ジキル&ハイド

  • Growing Seeds
  • ゲーム
  • 無料
android.app-liv.jp

救いたくても、救われるのは原作で生き残った人だけです。できることなら、全員救いたいと思っています。


ゲームを作る上で、ソフトは「ティラノビルダー」を使っています。かなり動作も軽く、感覚で組み立てられるので荷が軽いです(*'ω'*)
b.tyrano.jp

…が、原作はパブリックドメインでも翻訳には翻訳した人の著作権があるので、テキストを自由に使うために自分で翻訳をする必要があり、毎日ちまちまと翻訳を繰り返しています…。

※経緯はこちら
snow-moonsea.hatenablog.jp
snow-moonsea.hatenablog.jp

正直言って滅茶苦茶辛いです(´;ω;`)

けれど、苦労して書いた翻訳の文章に合わせてキャラの表情がころころ変わるのはとても嬉しいし楽しいです。
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翻訳しているうちに、主人公ポジションに限りなく近いアタスンおじ様がハイド氏に「Master(=坊ちゃん、くんなど、未成年男子につける敬称)」という敬称を付けている=未成年だと思っている…ということがわかったり、「約束するよ」「誓ってもいい」などと訳されている文章が、原文を直訳すると「私は君に手を差し出そう」と言っていて、「(契約を交わす、という意味の)握手をするために手を出しだす=誓ってもいい」という動きを伴う回りくどい言葉で表現されていたり………そういう、新しく気付くことも多いです。

そういうご褒美があるから何とか続けていられるし、「1カ月あたり最低1節」と決めて進めており、今三カ月目で第3節まで終わっているので比較的順調に進んでいるのではないかと思います。

130年前の英文なので現代のネイティブでもわからない表現などもあるようですし(インターネットで検索するとネイティブの人が「どういう意味ですか?」と聞いているのを見ることが出来る)、現在ではあまり使われない単語も割と多いので難しい点もあるものの、「ほぼ毎日少しずつ英語を読む」という行為が、いずれ英語力として私の身になってくれたらいいのだけれど、という淡い希望も持っていますよ(*'ω'*)

……それが、物凄く時間がかかるのですけれど。

引きこもり生活、いくら時間があっても全然足りない

そういうわけで、私はいくら時間があっても全然時間が足りません。寝る時間が惜しいくらい。

この充実した毎日はとても尊いものだと思っている反面、「外に出る時間がもったいない」とも思っていたりして、母の外に出たくてたまらないという気持ちとはイマイチズレがあるなぁと思っています。

勿論全然辛くないわけじゃないのだが…

私はちょうど1年前、7年勤めたブラック企業を退職しました。身体に支障をきたしてようやく目が覚めたというか、何かそういう感じです。

失業保険を受給している間は体調を回復する事、今まで自分に「出来ない」と制限をかけてきたことを克服する事に時間を使い、職業訓練を卒業したら年末年始だったので、求人ピークの2月に内定をもらうつもりで転職活動をしていたのに、いざ2月になったら何やら今の不穏な状況がアジアで生じ始め、今に至っています。

私はリーマンショックの年の就活生であり、就職氷河期の只中、アルバイトで食い繋ぎながら就職活動を続けて何とか就職できたのが前職だったので、前職をなかなか辞められなかったのは二度と就職氷河期の苦痛を味わいたくなかったからなんですよね。
それが今、また就職氷河期の転職活動って事になるわけで、辛くないわけがないのです。未だに、リーマンショック並み、とか就職氷河期、という言葉を聞くたびに、目にするたびに、気がおかしくなりそうな気持ちになるのですが、それを理解してくれる人は周囲に居ません。

今は実家に身を寄せて、自身の生活費は貯金を切り崩して支払っています。
先の見通しは暗いし、早く収束してくれないと生きていけない。実家も親は私の理解者ではないし、介護諸々や親戚関係も含めて色々と問題を抱えているので決して居心地がいいわけではない。私が「趣味事」、「文化的な活動」と呼ぶものは親にとってはくだらない遊びなので、辛辣な言葉も飛んできます。


まぁでもそういう色々な事に耐えさえすれば、私は外出自粛自体は辛くないし、明日死んでしまう程に困窮しているわけではないので「先行きの不安」=「不用不急の不安」と考え、今は楽観的に構える事が必要なのだと思っています。

むしろ国を挙げて引きこもりを推奨され、実質家を出ない事で世界を守っているのだから引きこもり生活の中で出来る事、自分が辛くないと思えることを思い切りやる。見通しがつかないからこそ、「不用不急」の不安は後回しにして楽観的に考える。
多分今はそれが一番大切なんじゃないかな、と思っています。少なくとも今私はお家の中でとても充実した生活をしていますよ(*'ω'*)

完全に明るい気持ちになるのはやっぱり引きこもり生活が得意なタイプの私でもちょっと難しいです。外から入ってくる情報もあるし、不安になるのも仕方ありませんよね。

でもうっかり感染して現場で頑張っていらっしゃる方々に余計な手間を増やしてしまったり、周囲の人々に迷惑をかけてしまわないようにするために、部屋に籠って早い収束を祈っております。


数年後、ギリシャか、イギリスか、それともまだ行った事のないフランスか…それはわからないけど、かの地を自分で歩きたいのです。
辛抱して耐えた先に、薔薇色の未来があると信じて。