海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

【雑記】ペーパーブランクス グレゴール・ザムザ 〜文房具沼へようこそ

何気無い事から始まった卓上旅行。
最初は行くつもりもなかったのにだんだん行く気になってきて、行くつもりでプランを立て始めるにつけ、仕入れた情報をメモするノートの必要性を感じ始めた私であった(・Д・)

そしてお洒落で可愛いノートが欲しいと友人にこぼしたその時から、文房具沼への扉は開いたのである。

文房具沼へようこそ!!!


私は英語が話せない。
それでも、仕事で1年に1回あるかなしかの外国のお客様からの質問メールに対し、辞書や翻訳ツールを駆使して拙いやり取りをする事は可能です。海外通販趣味の賜物といった所でしょう。
高校受験の時は英語アレルギーとも言えるほどに英語が苦手だったものだから、その頃に比べれば映画や海外通販趣味を通して英語に触れる機会を得た事は良い刺激だと思い至ります。

今となっては、支払いや運送関連の事を除けば特に海外通販に抵抗を抱いたりしません。
まぁ、だけど基本スペックとしては英語は話せないし読めないです。


そんな状態で海外に行くと考えると、準備は多いに越した事はない。とにもかくにも情報を集め、必要になりそうな英文も書いておけるトラベルノートが必要な気がしてきました。



それで、お洒落で可愛いノートを探し始めたのです。


けれど機能性とサイズ、デザインを兼ね備え、納得できる価格帯のノートを探すとなるとなかなかに難しい。
最初は「A5でリングタイプ、お洒落だけど中はシンプルでそこそこのボリュームがあって1000円以下」…という条件で探していました。
というのも、昔500〜600円で上記の条件を満たせるディズニーの表紙のノートを使っていたから。

映画の日本語字幕って字幕用に簡略化されているので、それが嫌で映画の字幕で気になった台詞を書き写して自家翻訳していた時期がありまして。その時に使っていたのがその条件のノートだったのです。
しかし今回の用途のためにディズニーの表紙のノートを使うのは少しイメージと違うというか、ポップ過ぎる気がしたので「最終手段って事で…」と思いつつ。

機能的で、でもどうせならおしゃれで可愛いのがいい。


その結果悩んで悩んで、悩み過ぎて……

逆にシンプルになってしまいました。
安定の無印良品…。

いやいや、お洒落で可愛いのが良かったはず。もっとこう、「私のだ!」「あの用途に買ったやつだ!」とわかるような………

というわけでオリジナルスマホケースを作った時の画像をベースにシールやマスキングテープでコラージュをしてみたのですが……

……「お洒落」からは遠くなった気がする。
でも機能性とサイズ感は理想通りなので、情報を集めたりコピーした地図を貼ったり、気軽に使いましょう。


……でもイメージとなんか違う…。

そんなもやもやした気分で過ごしていたところ、友人が「魔導書っぽいお洒落ノートが欲しい」と話していて、あるブランドを別の友人から勧められている状況に居合わせました。


そのブランドが「ペーパーブランクス」。
www.paperblanks.com
最初の印象、「何となく東急ハンズや大型の書店とかで見たことがあるかもしれない」、と思いました。
確かにお洒落で魔導書っぽいかもしれない。ハードカバーノートなのでそこそこのお値段しますけれど高級感は、かなり。


でも私、このブランドの「アーティストヴィジョン」というシリーズに目がハートになってしまいまして。
このシリーズ、著名な芸術家の肉筆の筆跡がデザインされたシリーズなのですが、芸術家というのが画家にとどまらず、音楽家、そして文学作家まで。

作家の名前を見て二度見してしまいましたが、実際のノートはこういう感じ。

ペーパーブランクス  ノート シャーロック・ホームズ B5 罫線 PB3244-1

ペーパーブランクス ノート シャーロック・ホームズ B5 罫線 PB3244-1

ペーパーブランクス  ノート ブラム・ストーカー ドラキュラ B5 罫線 PB4396-6

ペーパーブランクス ノート ブラム・ストーカー ドラキュラ B5 罫線 PB4396-6

(ブラム・ストーカーは近々読まなくてはいけない気がしている…)

文学作品グッズ的なものは世にほとんどないですから、こういうの最高過ぎる気がします。
残念ながら、今ドはまりしている作品の物はなかったのだけれど。メアリー・シェリー女史の『フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス』が引用されているデザインとかあったら最高でしたのに…。

フランケンシュタイン (新潮文庫)

フランケンシュタイン (新潮文庫)


そんな中、見つけてしまったのがフランツ・カフカの『変身』。

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

Amazonと公式サイトではもう取り扱いが終了していたのですが、存在を知ってからまだ残っているショップを探して探して……


手に入れてしまいました(*‘ω‘ *)

もう一冊は「シャーロック・ホームズ」です。裏面がとてもお洒落なので作品への愛よりはデザインへの一目惚れというニュアンスが強いのですが。

鹿撃ち帽を被った探偵のシルエットがデザインされている…とてもお洒落。
金の縁取りもとても洒落ています。


逆に、フランツ・カフカの『変身』は作品への愛ゆえに購入したという事になるわけですが……
この暗いドイツ文学に私は何度も命を救われているわけで。初読時からブラック企業にお勤めの社畜の末路……(絶句)」という感想を抱いた私的には、グレゴール兄さんが消耗しながらも必死に家族を養うために頑張ってきた努力に気持ちがシンクロすると、何とか仕事の苦しみも耐えられる気がして居ましたから。

勿論、「ブラック企業、駄目、ゼッタイ!」なんですけど( ゚Д゚)

なので、この作品のノートはお守りに持っておくことにしました。
転職活動を控えている私ですから、虫にならなくて済む、もしくは自分を無力な虫だと思い込まなくて済む会社とご縁を結びたい。そして、グレゴール兄さんの苦しみは無駄ではないと思いながら頑張りたい。そんな気持ち。


単純にこの作品を「愛している」とはちょっと違うような気もするんですが、大切な作品である事は違わないんですよね。


しかし………文学モチーフの文房具とか本当に最高だと思います。自分にとって大切な作品の一部をお洒落に持ち歩けるって最高じゃない??
デザインも最高にお洒落なので、また私にとって大切な作品が文房具になったら間違いなく買ってしまうので今後の商品展開についつい期待してしまうのでした。