海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

【今週のお題】半袖で雪の降るドイツに放り出された話

今週のお題「雪」ということなのですが……そういえば私、もうすぐ誕生日です。

私がペンネームを雪代 月としたのは、ネットを始めた頃に遊んだ占い本の結果で「月」が象徴されていた事から長い間ハンドルネームを「月」と名乗っており、尚且つ本名が「雪の日に生まれたから"雪"が漢字と読み方でダブルミーニングになっている」という事で、「雪に代わり月と名乗らせていただきます」という意味でペンネームを雪代 月といたしました。

私が生まれた日は数十年に一度の猛吹雪で、南関東だというのに車ではまともに走れないほどの大雪だったと聞いています。

それで「雪」?
…悪い思い出ではないのかしら?
まぁ、それほど印象的だったのでしょうけれど。

今回は去年の今頃の思い出と去年遭遇した雪に関する災難の話でもしましょうか。


誕生日が近づくと、私は毎年一年前の事を思い出します。
誕生日の翌週の3月上旬頃、私はギリシャを目指して雲の上。

憧れのギリシャ!12年憧れ続けたギリシャ!!(*‘▽‘ *)


12年来の友人の紹介で、友人の恩師(大学教授)の主催するツアーに参加させていただいたのです。
日本で出かける直前は身辺の急激な変化があってパニックの連続の日々を送っていたのに、ギリシャに着いてしまうと元気なもので。
るんるんと飛び跳ねるように神々の聖域を目指して山を登る。

青い空、青い海の美しいアイギナ島。
クレタ島に渡ってから1週間は毎日代わる代わる教会と古代遺跡を探索。
憧れのハデス(の姿をしたセラピス)像を目の当たりにして号泣したり、お土産屋で購入したハデス像を機内持ち込み用の手荷物バッグに入れて毎日持ち歩いたり(一体何をしているんだ)
アテネアクロポリスも良かったけれど、オリンピアデルフォイも感慨深く、アスクレピオスの聖域は「アスクレピオス(神話的に)大変だったけど人々から愛されてるね!!良かったね!!!」と謎の感動に震えたり…それはそれは濃い2週間を過ごしました(*‘ω‘ *)

3月のギリシャは春の日差し。ぽかぽかのひよりはTシャツでも十分なくらい。
おまけに遺跡を歩き回るので割と暑い。



そして名残惜しくも帰国の日。

その日は風が強く、アテネはエジプトから流れてくる砂嵐スモッグ…日本で言う黄砂のようなものが海を越えて飛んできているらしい。視界が良くなるまで飛行機が遅延しますとのお達しだったものの、ミュンヘンでの乗り換えには時間の余裕があったのでその時は楽観的に考えていたのですが…。
結局乗り換えのミュンヘンへの到着予定時間をかなりオーバーしました。


結果、ミュンヘンに取り残される。

それでもまだ「我々が乗り遅れたのは天候のせいだし何とかなるでしょ(*‘ω‘ *)」と楽観的に考えていたのですが、ミュンヘンに到着したのは15時頃だったのになんだか理由がよくわからないが他の飛行機も遅延・欠航しておりまして、その対応のためになかなか対応してもらえない……。
英語の達者なツアー参加者の方が頑張ってくれて、とりあえず翌日、私は一旦パリを経由して日本に帰国できる飛行機に乗れることになり、この日は空港がホテルを用意してくれることになりました。
この時、夜中の0時です。

空港に閉じ込められる事、9時間…まじでか(;´・ω・)

その代わり、飛行機の席数とホテルの空き部屋数の関係でツアー参加者はバラバラに。
虚勢を張って明るく振舞ってた私、不安が限界を迎えて目の前が真っ暗に(;´・ω・)

ひとまず空港の用意してくれたホテルに行こうって事になりましたが、預けたトランクを出してもらうにも食事を用意してもらうにも1時間はかかるって話。
もう夜中の0時ですし翌日の飛行機も早いのでトランクは空港に預けたまま、一同、タクシー乗り場へ。

タクシー乗り場に向かうと…雪が降っている

私の参加してるツアー仲間、半数以上が、半袖アテネで買ったTシャツを着ている……。


なにこれ!?!?寒ッ!?!??!



白ッ!??!?


いきなり初夏から真冬に放りだされる恐怖。

私はTシャツってほどでもありませんでしたが、ミリタリージャケットの下に着ている薄手のカーディガンの下はキャミソールですよ!?( ゚Д゚)
しかもトランク預けっぱなしだから着替えがない。

どうやら他の飛行機も飛ばなかったのは積雪の影響だったらしいですね。


夜が明けて、嫌~な予感。

予感は的中、ミュンヘン→パリへの便も雪が降って飛行機が遅延。
飛ぶまでの間飛行機内で待たされる待たされる。


もう雪しか見えない…。
3月なのに……我々、半袖なのに。。。


何とかパリについたら、乗り換えに30分しかなく全力疾走
ちゃんと帰ってこれてよかった~~~!!!!

それも一緒のグループになった奥様がパリに住んだことがあるから慣れていたという事情があってこそなので、多分奥様がいなかったらまたパリに取り残されていたと思う(;´・ω・)感謝感謝…。


おかげでミュンヘンにはちょっと嫌な思い出が残ってしまった…絶対冬と初春には行かんぞ
でもね、そういうハプニングも過去になってしまえばよい思い出だと思うのです。
幸い大事には至らなかったのだから。

しかしミュンヘンにはすっかり悪い思い出がついてしまって…。


あぁ、またギリシャに行きたい。
また海外旅行に行くなら、ギリシャがいいなぁ。

……だけどミュンヘン乗り換えはもう嫌~~!!!!(>△<)