海に浮かぶ月のはしっこ

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【ドール】フランケンシュタインを作る その2-ワイシャツとベスト

私が勝手に「可愛い」と思い込んでいる「フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス」(1818年)の主人公ヴィクター・フランケンシュタイン(21歳)くんをオビツ11で作る話。その2。

前回失敗しましたが再製作開始で今の所順調…順調だよ!
そういうわけで経過報告といたします(*‘ω‘ *)

このペースで頑張ればもしや土曜日に間に合うのではッ……!?


☆これまでのお話
snow-moonsea.hatenablog.jp
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前回の失敗は、「ショップで買ったハンドメイドワイシャツの上に新たに作ったベストを着せようとしたらジャケットが着られそうな状態ではなくなった」でした。

なので、見た目より薄さを重視したワイシャツを新たに作り、ベストも裏地部分を極力削いで作り直す必要があります。重ね着を考えると型紙の通りに作るとバランスが悪くなってしまうのです(;´・ω・)



前回3冊の本を紹介しましたが、今回使う本はこの本に絞り込みました。
「ドールソーイングBOOK オビツ11の型紙の教科書 ー11cmサイズの男の子服ー」。

拙宅のヴィクター・フランケンシュタインはワイシャツ+ベスト+ロングジャケットで重ね着は3枚。
本で完成品見本にされているのは2枚が多く、3枚の場合は3枚目がケープ等袖のないものが多いです。
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彼の服をデザインした当時は19世紀…しかもスイスの服飾事情などよくわからなかったのでスーツや軍服等のデザインを見ながら勢いだけで描きました。
なのでリボンタイなんかは完全に私の趣味…(;^ω^)


今回作るのはベストとワイシャツとロングジャケットの3点。
ベストとロングジャケットは汎用のデザインではないので自分で型紙を改造して作ることが必須。
そして前回ショップで購入したワイシャツが3枚重ねにするには厚過ぎるということでワイシャツも作ります。

ショップで購入したハンドメイドスラックスが黒で綿のすこし厚い生地なので余裕があったら作るという気持ちです。


上記の本で使用した型紙は
「ワイシャツ」
「セーラージャケット」
テーラージャケット」

ワイシャツは型紙から変更ナシで作ります。
まぁ、裁縫上手で一部プレスしたけども。

コニシ ボンド 裁ほう上手 45g #05371

コニシ ボンド 裁ほう上手 45g #05371

布に塗るとアップリケのようにアイロンで接着できるボンドの一種ですが、内側に折り込むところなどに塗ってアイロンで軽くプレスすると重なる部分が固定されて気持ち薄くなります。
オビツ11は1cmでもズレると修正の利かないほどの大失敗。ミリ単位での調整が必要なので重ね着させる時はよく使う手です。

まぁ、接着した部分が固くなっちゃうから女の子のドレスとかには不向きなのですが、彼のお洋服はパリッとしたスーツ系のお洋服なので関係ないですね。


また、こういった小さなお洋服を縫う時は欠かせないのがほつれ止め液。

KAWAGUCHI ピケ ほつれ止め 33ml 11-240

KAWAGUCHI ピケ ほつれ止め 33ml 11-240

でも「裁縫上手」もほつれ止め液のようにパリッとするので裁縫上手ではり付ける部分にはほつれ止め液いらないかもです。


「セーラージャケット」は前回襟だけ改造したら重ね着するには厚過ぎる気がした(襟をアイロンでがっつり汚した)ので今回は裏地になる部分の型紙を切除して薄く仕上げます。
まぁ上からジャケットきちゃうので多少中が透けてもわからないですよね。

セーラー型の襟の型紙をスクエア型に切り、パーツをつなぎ合わせてちくちくと。


……ところで「フランケンシュタイン:或いは現代のプロメテウス」原作には「死体をつなぎ合わせた」なんて書いてなくて、材料を集めてきて5フィート(2.5m)の人間の形に作り直しているのですが、何となく映画などの映像イメージのせいで、こう、"材料"を縫い合わせているとヴィクターくんとシンクロしている気がする( ゚Д゚)

フランケンシュタイン (新潮文庫)

フランケンシュタイン (新潮文庫)


さて、ここまででなんとかこんな感じに仕上がってきました。

まぁその、袖口の縫製が曲がってしまったりして美しくはないのですが…なかなか形になってきましたでしょう?

ううん……色も若干青すぎかもしれない。
希望としては落ち着いた青紫色を考えていたのですが。

実はもっと紫の強い生地も買ったのですが、「シーチング」なので改めて見ると質感が気に入らなくて。
「シーチング」は私がよく使っている「ブロード」に比べて柔らかく、織り目が粗い。
ジャケットに使用した生地が「ツイル」で目が細かいので、そもそものお洋服のサイズが小さいのでその目の荒さの差が余計に気になってしまって。

また、お店と家の光の加減も結構違うのでしょう。
何だか色が思ったより派手に見えました。
10cmしか買っていないので別に惜しくもないのですが、気に入った色の生地を見つけたら作り直しをするかもしれません。



今回はデザイン設定に寄せる為、幅2mmの極細リボンで縁取りをしました。上からミシンをかける方法もあるけど2mmのリボンに、しかもしょっちゅう針の通る穴に裾が落っこちて絡まってしまう程度の小さなお洋服にミシンをかけるなんて正気じゃないので「裁縫上手」でアイロンプレス。

※ちなみにどうしてもミシンをかける時は薄いコピー用紙やトレシングペーパーを敷くと落っこちないそうです

うん…!なんかいい感じになった気がします。
ちょっと曲がっている気はするが…気になるようならやり直しってことで。


ボタン部分はドール用超極小ボタンなども売られていますが、ヴィクターくんのベストは足付タイプなので入手が難しい(そのために先日アゾンに行ったのですが、以前置いていたデザインがなくなっていた)こともあり…
ネイルアートなどに使うミニスタッズのホットフィックスを使用しようかと思っています。

あとは然るべき場所にベルクロを貼り付けて、作りかけのロングジャケットを仕上げて……(;´・ω・)


でももしあと1~2日で完成するなら、土曜日に間に合うかもです。
だったらいいなぁ、なんて思いつつ今夜も作業するつもりでおります。

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