今日は手術後の定期検診。仕事を半休にして電車を乗り継ぎ、病院に行きました。
退院してから3ヶ月になるけれど、せいぜい半月程度の事でもかつて確かに病院が自分の家だったと思うと結構不思議な気分になるものです。
入院中、特に暇を持て余していたわけでもないのだけれど、でも心は退屈で、私は退屈すると死ぬ人種なのでなるたけ心は退屈させまいと思っていたものです。
手術後、歩きまわれるようになった後は毎日が味気なかったけど、そうでもしなきゃ娯楽に読書を選ぶ事はなかったと思う。
私の趣味活動の為に専門書はたまに読んでいたものの、大学卒業後に読んだ「小説」といえば、フランツ・カフカ氏の作品くらいだと思う。あとは…ジョルジュ・ランジュラン氏の「蠅」?
その時も確か、「変身」は演出家の友人からの薦めで、その後読んだ「流刑地にて」は「バイオハザード ・リベレーションズ2」の影響だったような。まぁ、きっかけなんてそんなものよね。
それが、入院中に3冊も読み終えて「本がない!」と病院の本棚スペースを探し回っていたのだから、ちょっと異常といえば異常かも。
でもその時は本当にヴィクター・フランケンシュタインが可愛くて堪らなくて、その気持ちを宥める為に別の世界に飛び込みたくて仕方がなかった。
案の定、退院したら退院した解放感がブーストになって、それは躁となり毎朝笑い転げ、毎晩眠れぬ夜を過ごすことになるのだけど。
だけど、名作を読んでいこうと思うようになったきっかけとしてこの一件が大きな鍵になったのは言うまでもない。
さて、今はエドガー・アラン・ポーの短編集を読んでいるのだけど、「もしかすると私あんまり推理モノは好きじゃないのかもしれない」、と思い始めている。
しかしそろそろ作品作りの為に専門書を図書館で手に入れるか、買うかしないといけない。
今回は以前も手掛けたアイソーポスを。良い本が見つかりますように。
- 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
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