海に浮かぶ月のはしっこ

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【雑記】文学部卒だけど、活字中毒には程遠い!(その2/はじめての入院)

文学部卒だけど卒業後、本を読まなくなった私。
2018年に転機が訪れる。それが、入院。

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顎下腺(顎の斜め下あたりにある、唾液を作る器官)に結石が出来てしまって、手術を受ける事になったのです。
それまでに膿が溜まっては治って、を繰り返して何度も激痛に悶えていたから「場所が悪いから顎下腺ごと切除する」と言われても「まぁ仕方ないか」と受け入れたのだけど、私にとっては何ぶん初めての入院生活。
自分の事を退屈すると死ぬ人種だと思っていたんで、どうしたもんかと思ったのです。
だからといってTVは好きじゃない。
バラエティが面白いとも思えないし、TVで流される映画はカットが多くてDVD中毒の私には苦痛。

そこでポータブルDVDプレイヤーと友人に以前勧められていた本を持ち込んでいざ入院生活!
…と、思ったらポータブルDVDプレイヤーは使えるけれど、一日に何度も検査に呼ばれて全然先を見られない。

とっとと諦めて継続的に遊んでいる唯一のスマホゲーム「Fate/Grand Order」をプレイしたものの、あまりに長時間続けていると目が痛くなってくる。それ以外にはこのゲームの関連作品のドラマCD(蒼銀のフラグメンツ)を聞いたりしたのだけれど、"ドラマCD"というコンテンツ自体があまり私に合わないようだ。
(……おまけに物凄く嫉妬したのだけど、その話はまた別の機会に。)

時間も余りあるし、友人に勧められた本を読むことにした…それがメアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」だったのです。この時、今までイメージしていた”フランケンシュタイン博士”という概念をバラバラにぶち壊されて、その衝撃と快感に思わず友人にLINEを連投。
その時の興奮によって夜は眠れなくなり、退院後は退院した解放感から躁状態に移行して半月以上テンションが上がりっぱなしでした。

タイトルと何となくサブカルチャーで見聞きしたイメージから作りだした「原作を1ミリも知らない勝手なイメージ」、ミリしらの"フランケンシュタイン博士"が、私の中で"ヴィクター・フランケンシュタインくん"(大学生なので博士号はない(!))に取って代わられる瞬間の快感を、もっと味わってみたい。
そして、まだ見ぬ彼らの魅力に心を焦がしてみたい。

そんな気持ちが湧きあがり、始まった”名作読書マラソン”。
いつ飽きるかわからないけれど、これからファンアートも交えつつ、物語の世界を楽しんでみようと思ったのです。
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