海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

記録・考察/読書

【考察】ヴィクター・フランケンシュタインの命日を特定してみる

これはメアリー・シェリー著『フランケンシュタイン』の主人公、ヴィクター・フランケンシュタインの推し活の一つとして「命日」が特定できないかなぁと思って大体特定できてしまった、という記事です(*'▽')特定するまでの経緯などをまとめますが、論文など…

【読書】透明人間(ハーバート・ジョージ・ウェルズ/イギリス/1897年)

初読時はキャラクターに感情移入が出来ないなぁと思ったのだけど…ケンプ医師が登場したあたりから透明人間が可愛くなってくるけどやっぱ乱暴者です。 ジャンルは「ホラー」「SF」「スリラー」あたりがキーワードかも。 M.S.F.P. No,4

【読書】H・G・ウェルズ『タイムマシン』とペーパーブランクス

私は契約社員になったブラック企業の元社畜。前のブラックな会社で会議室を休憩室として使っていた事があり、そこで電話番をしながら上司と食事を共にするのが本当に嫌でした。 ある時「上司に話しかけられない+教養を身につけられる、それってとても一石二…

【読書】「ハイド氏の奇妙な犯罪」でパスティーシュを初体験する。

購入したのは結構前の話ですが研修先への移動時間や昼休みなどを利用してようやく読み終わったので感想が書けます(`・ω・´)+なんと『ジキル博士とハイド氏』と『四つの署名』のクロスオーバーパスティーシュ。翻訳でタイトルが挙げられているのを見て検索…

【観光/文学考察】英国一人旅 9 / 『ジキル博士とハイド氏』のソーホー:ソーホーが舞台に選ばれた理由を考察する・5月24日

パワハラで落ち込んだ自尊心を癒す為、転職活動前に訪れたイギリス一人旅。添乗員付きとはいえ、初めての一人旅…ならば推し英文学聖地巡礼をしようじゃないか!という事でフリータイムは聖地巡礼に全フリしてきました!旅行記2日目が終了したので(2日目だけ…

【読書/ゲーム:FGO】原典と派生作品の関係:原典は君のご先祖様!

スマホゲーのFGOのバレンタインイベントが終わったのでちょっと一息ついております(>_さて、「派生キャラクターにとってモデルとなった原典はどういう立場として考えればいいのか」という少々ややこしい話をしようかなと思います。説明の素材としてFGOを扱っ…

【読書考察/ゲーム:ACシンジケート】ジキルおじさんやグリフィンの歩いたであろう時代のロンドンを歩く:アサシンクリ―ドシンジケート

『アサシンクリードシンジケート』の舞台は1868年のロンドン。 古代エジプトが舞台である『アサシンクリードオリジンズ』であまりにも緻密な時代考証に驚かされたので、専ら当時の雰囲気を知るための資料として購入したタイトルです(*‘ω‘ *)ビッグベン等の象…

【読書】エドワード・ハイドと"ヒポクラテスの誓い":「ジキル博士とハイド氏」考察

ちょっと思う所あって「ジキル博士とハイド氏」の読みなおしや検証をじわじわ進めているのですが…。ヘイスティ・ラニヨンがガブリエル・ジョン・アタスンに宛てた手紙の中に登場するエドワード・ハイドの台詞で気づいた事があったのでまとめてみたいと思いま…

【読書/考察】ヘンリー・ジキル博士を裁判にかけたい:「ジキル博士とハイド氏」の真の探偵はアタスンではなく俺たち…か?

どうしても納得がいかない、頭にひっかかる事があって、3冊の翻訳を読み比べてしまった「ジキル博士とハイド氏」。 その結果、一つの仮説を思いついてしまったのでちょっとまとめようかなと思います。 この違和感…単純に私の読解力がないだけだと思っていた…

【読書】原文編 / アタスンおじ様が本文中、「哀れなヘンリー・ジキル」と呟いた回数を原文で数えてみた

「ジキル博士とハイド氏」の読者の目線…進行役、弁護士のガブリエル・ジョン・アタスンおじ様。 アタスンおじ様はなぜか(翻訳の)本文中で「哀れなヘンリー・ジキル」と親友を哀れみまくる。やたらと目につく。一体何回言ってるんだよ。というわけで、数を…

【読書】原書をコーヒー豆に例えたら、コーヒー豆を眺めながらコーヒーを淹れる人の淹れ方の違いをより考えてみたくなった

今週のお題が「読書の秋」とのことなので、先日原書を手に入れた話でも書こうと思います。という事で今回は"原作を一杯のコーヒーに例えたら…ついにブラックコーヒー、いや、コーヒー豆を手に入れた!"という話。 今回のコーヒー豆とは、"原書"の事です。ち…

【読書】物語は人を救うと思う:「変身」と「フランケンシュタイン」に寄せて

今週のお題が「読書の秋」なので、まぁ通常運転ではありますが、もりもり書いていきたいと思います(*‘ω‘ *) 「物語は人を救うと思う」というテーマで書きますが、今回の主役はグレゴール兄さんとヴィクターくんでいこうと思います。

【読書】モロー博士はヴィクター・フランケンシュタインくんのお友達になってくれるだろうか?

ようやく読書マラソンを再開する元気が出てきたので、H・G・ウェルズ氏の「モロー博士の島」を読んでいます。 会社のお昼休みの10~15分くらいを使って読んでいるのでスローペースですが、じわじわと読み進めている次第。果たしてモロー博士はヴィクターくん…

【今週のお題】ハロウィンの仮装で伝統的なモンスターと認識されているイメージが別に歴史が古くなさそうな件について

まぁ今日はハロウィンですし、今週のお題「ハロウィン」だったので、先日のラディコシアター主催の「ピクニックシアター」に参加した際に発表した自由研究「ハロウィンの仮装で伝統的なモンスターと認識されているイメージが別に歴史が古くなさそうな件につ…

【考察/読書/映画】原作を一杯のコーヒーに例えたら映画化は時にティラミスになりますか?

ある昼下がりに友人としていた話。 「原作を一杯のコーヒーに例えたら、映画化は何になる?」メディアミックスされると「原形とどめてないけど原作の要素は何となく感じる」…とか、そういうのあるじゃない?あぁいう感覚と、砂糖でも入れてしまったら、それ…

【読書】モルグ街の殺人 他(エドガー・アラン・ポー/アメリカ/1841年)

タイトルだけはちょくちょく耳にするミステリー小説。 ジャンルとしては「ミステリー」「ホラー」がキーワード。そして、「探偵」。

【読書:考察】フランケンシュタインの怪物が復讐鬼になった理由=ヴィクター・フランケンシュタイン不器用説

""フランケンシュタインの怪物"が人々から畏れられ、絶望の果てに人々を殺めた、そもそもの原因はヴィクターが不器用だったからじゃね?"…と、いつものように本文を引用しながらゆるゆる考察する記事です。 さあ、今日もヴィクターくんの話をしよう(*‘ω‘ *)s…

【読書/映画】ハロウィンの仮装で伝統的なモンスターと認識されてそうなのがあんまり歴史深くない気がする案件

一般的にハロウィン系キャラクターって何を思い浮かべるかしら? 狼男?吸血鬼?魔女?それとも……ヴィクター・フランケンシュタインにフランケンシュタイン博士のコスプレを着せるという変な構図… 2018年10月。 私が「フランケンシュタイン:或いは現代のプ…

【読書】ヴィクター・フランケンシュタインは"信頼できない語り手"なのか?

先日、12年来の友人とランチを共にした時の事。 彼女と小説の構成上に現れる"信用できない語り手"の話をした。今日はそんなお話。

【雑記/読書/考察】スリルはストレス解消法となりうるか?:「ジキル博士とハイド氏」考察

ある理由から、もう半年くらいゲームセンターに行くのを我慢していたのですが、ストレスの蓄積が原因と思われる体調不良が続いたので久々に行ってしまいました。 小銭を入れて、一瞬で終わる勝った負けたの真剣勝負。その緊張感とスリルに強い快楽を感じ、気…

【読書】アタスンおじ様が本文中、「哀れなヘンリー・ジキル」と呟いた回数

「ジキル博士とハイド氏」の読者の目線…進行役、弁護士のガブリエル・ジョン・アタスンおじ様。 立ち位置は薬学博士ヘンリー・ジキルの小学校からの親友であり、暴力事件の犯人でジキルおじさんを脅迫していると思われる謎の男エドワード・ハイドを探す、探…

【読書】蠅(ジョルジュ・ランジュラン/イギリス/1953年)

好きな映画のパロディ元、そのパロディ元映画の原作。 ジャンルとしては「ミステリー調のホラー」のようで「純愛」「SF」「異形頭」等がキーワードか。 M.S.F.P. No,3

【読書】フランケンシュタイン~或いは現代のプロメテウス(メアリー・シェリー/イギリス/1818年)

私の中のフランケンシュタイン博士、というイメージを真正面から粉々に砕かれた。 個人の意見だけど、ジャンルは「周囲がじわじわ殺されていく系ホラー」「SF」「疑似親子もの」だと思う。 M.S.F.P. No,1

【読書】ジキル博士とハイド氏(ロバート・ルイス・スティーヴンソン/イギリス/1886年)

1回目はよくわからなかったものの、反芻を3~4回繰り返したあたりから楽しくなってきた。 個人の意見だけど、ジャンルは「ミステリー調ホラー」「SF」あたりですが、更に「ブロマンスもの」と断言します。 …しかし、これもしかして、「探偵は読者」系ミステ…

【まとめ】名作読書マラソン

2018年4月に入院したのをきっかけに始まった試み、名作読書マラソン。 タイトルは知ってるけど内容は知らない作品を踏破していく読書記録です。