海に浮かぶ月のはしっこ

映画や文学作品、神話関連その他の事をおぼえがきしますよ

5月23日の記録

5月23日午前6時頃。
あぁー、やっぱりな〜
と思いながらのろのろと起き上がりました。一睡もすることができなかったんだもの。

私は不眠症になりやすい体質らしく、ちょくちょく手のつけられない不眠症が数週間〜一か月続く。眠れない事が焦りとなって、余計に寝付けないものです。
ましてや、今日は大事な出国だっていうのに。

そう、今日は初めて海外への1人旅(添乗員付き)。両親がやや過干渉気味の超超超過保護で、国内旅行だって1人で行かせてはもらえなかったのに、大きな前進です。

黒に近いグレーの会社を辞める事を決意して、大阪旅行の予約をしに旅行会社に行った時たまたま目に入った「お一人様ヨーロッパ旅行」の文字がきっかけで、選んだのは「イギリス・ロンドン6日間の旅」。
考えてみたら、今まで国内旅行は私が幹事をする事も多々あったけど、海外旅行についてはいつもお友達に任せっきりでした。

国自体の事を知らない事も多かったし、元々私はプランニング…特に時間の逆算が大大大苦手!(・Д・)


私はADHD持ちです。お陰で子供の頃から不注意だと怒鳴られたり落し物は多いし、不眠症にも悩まされてました。まぁ困る事も色々あるけど、自分なりに「強烈な個性」「人より苦手な分野の失敗率が高いだけ」だと受け止めて、月に2回会うカウンセラーさんと相談しながら、自分らしい生き方を模索しています。

(*゚▽゚)ノ 原因は同じでも症状やどんな振る舞いとして出るのかは個性があるのでADHDはこういうものだ、とも言えないのです。だから今まで当事者の実録のお話を読んだり「診断は受けてないけど若干傾向を持ってそう」という人を含めて話をしたり、それなりにしたのだけれど「あぁっそれ私もそれと全く同じ!!」というタイプが同じADHD所持者さんは1人しか会った事がないんです。年齢や趣味や興味や現在の家庭環境も全然違うけれど、ADHD特有の短所も長所もバッチリ同じでした。ADHD所持者の「長所になりやすいもの」ってありますが、私も彼女もいつもの仕事に関連する知識の範囲が凄く広いのにそれを自覚してない事とか。
お陰で黒に近いグレー企業には給料変わらず色々な基本業務を逸脱する仕事を散々やらされてしまいましたが…でもまぁ、終わった事です。50ページものマニュアルを作って差し上げて残していきましたが、きっと私がいなくなって自社ホームページの更新も苦心していらっしゃる事でしょう…。
あのグレーな会社で、同じ症状を持つ彼女が居たから救われた部分も大きい。またお話したいな。


とまぁ、不眠症になりやすいのもADHD所持者だからと先生に言われていますが、あんまり睡眠薬も合う薬が見つからなくて常々困っています。一度不眠症になると、体内電池切れの限界まで一睡もできず、数日後体内電池が切れた途端に15時間ほど何をやっても起きない超過眠になるパターンや、数時間で目が覚めて寝られない日が延々と続くパターンが多い。

果たしてツアー、集合時刻大丈夫か?(T_T)


今回の旅行の目的は「擬似的に色々と死ぬため」。
あまり良い環境ではない会社で7年も勤めてしまい、年齢的にも一つの区切りかなという所でもありますし、「人生のリセットボタンが必要」だと思ったため。
普通の言い方で言うなら「気持ちを切り替えるため」だけど、もう少し強烈な感じで。

私は古代ギリシャを愛しているのであえて「カタバシス」と呼びます。
地下(死者の国)へ降りる行為。地上(生者の世界)へ戻る行為は「行って帰ってくる物語」。行って帰って来る物語は英雄譚などの骨組みであり、例えば桃太郎、浦島太郎、舌切り雀、失楽園もそう。行き先は異世界なので、天国にしても地獄にしても死者の世界。
そこから戻って来る時に、英雄は成長したり何かを失ったりする。
冥界に行って地上に戻る行為が死と再生(特に植物の)に例えられたりもする。

私も英雄たちに倣って、私のいつも暮らしている世界から別の世界へ飛び、死と再生のうちに戻ってきたいと考えている。

辛くしんどい断捨離を3週間も繰り返し、ようやく部屋もまた新しいものを買っても対応できるようになりました。

来世で、会いましょう。


そうは言いましてもね。
今回のツアーには自由行動の日が含まれているのでただ現世最期の日を待っているわけにもいなかったのです。
これ、かなり大きな冒険。

だってノープランでその時の気分で行けるほど私は旅慣れしていないし、英語は取得しようと頑張ったけどいつも成績表は平均以下をし示していた!_(:3 」∠)_
映画にハマった時、日本語圏で見ることの出来ない番外編のBlu-rayを手に入れる方法を模索して手に入れ、英語の字幕をノートに書き写して翻訳してたこともありましたが…。
それで読むのは時間かけたり辞書を引いたりすればなんとかできるようになりましたけれど、会話は全然…。

(°▽°) 北米版のBlu-rayって日本のBlu-rayプレイヤーで見られるんですよ!リージョンコードっていう規格が同じなのです)


この1ヶ月間、私は猛烈にイギリスの勉強をしました!
なんだか、研究発表会にでも行く気分。

無印で買ったノートをマスキングテープやシールでデコしたノートを旅行ノートにして、行きたいところの候補を挙げて絞る段階からガンガン書いていきました。

そして自ずとこの旅のサブ目的が見えてきたのです。
「文学旅にしよう」、と(・ω・)

グーグルマップのマイマップ機能で場所を書き込み、営業時間を書き込んでいくと行ける順番も消去法や場所を視覚的に見る事でだんだんわかってくる。
現地でGPSを使う事は出来ても、電車の乗り方やバスやタクシーのルールは日本と違うから知識を叩き込む必要がある。
そこらへんはイギリス版Suicaとも言えるオイスターカードがあったりして、日本にある近いルールと結びつけることができてよかったですが。

言語の問題は、日本にいる間にパソコンでチケットを買ってしまったり、夕食は先にパブを予約してメニューをダウンロード、手で翻訳してメニューを先に決めてしまう事で対処しました。
だってメニュー渡されても読めないし、「エールパイ」とか「シェパーズパイ」とか分からないもの(-_-)

また、ルートは全部調べて乗り換えもなんとか出来そうなレベルまで落とし込み、使いそうな英語は大きな文字でノートに書いて口で伝わらなかったら文字を指し示して伝える作戦!(`・ω・´)

これがどの程度役に立つかは分からないのですけれどね。

スリや落し物に注意!ということで私のカバンはカラビナにチェーンやスプリングコードをつけたもので貴重品を全部繋いでいるので多分落し物は無いと思います。
ここまでやってスリに遇ったら、そりゃあ運が悪かったとしか言えないですね。


今回は初めて東京モノレールを使うルートを選んだのですが、海の上を電車で走っている風景もなかなか美しくていいですね。
いやしかし、通勤ラッシュの時間に当たったかな…失敗したな…リムジンバスにすればよかったな…と思いましたがラッシュより早い時間帯だったようで意外と余裕があってよかった。

とはいえ、こういう遅刻しちゃまずい時は自己暗示で待ち合わせ時刻を誤って覚えさせ、遅刻しても集合時刻の10分前には無事到着するよう努めていますが、それでも出来ない時はある…
今回は1時間誤認して自分に覚えさせたのはいいのですが結局一睡もできなかったせいでサクサク準備をしてしまい…自己暗示の通り、到着したのは集合時刻の1時間前。

でもそのおかげで色々と落ち着いていたので良しとしましょう。
去年ギリシャ旅行に出たことが大きいようで、搭乗口でも手荷物検査でも割とビビらずに済んでいた事に自分の成長を噛み締めてます。

偉いー!ちゃんと一人でできたじゃない!
誰も褒めてくれないから褒めるー!


今回の旅はJALなんですが、その分色々と気が楽ですね。前回のギリシャはルフトハンザ、ミュンヘン乗り換え。帰りの飛行機は悪天候で酷い目にあったのが記憶に新しいですが…
日本の航空会社なだけあって色々なものが日本人向けなので快適です(^^) ご飯もとても美味しかった…(デザートはJAL限定チーズタルト味のハーゲンダッツ。。。)
日本人向けの味付けなのかもしれませんね。

ただ、困ったのは私の不眠症が想像以上にしぶとくて…睡眠薬を飲んだのに薬効の3時間でピッタリ目が覚めて、口の中が副作用で苦ぁ〜…。
普通はその3時間で入眠してそのまま朝までぐっすりのはずですが…体に合わないのかもしれないですね…ふむ。


現地に着いたら最初のミッション、「駅まで行って飲み物とオイスターカードを買う事」が用意されているから、もう少し寝ておきたいんだけどなぁ〜なんて思っていたんですがねぇ。

ドールをお供にいざ出国です

さて、いよいよ卓上旅行を現実のものとする日がやってきました。

海外へは4回目だけれど、いずれも修学旅行だったり友達と一緒にツアーに参加したりしたから、一人で海外旅行をするのは初めて。

添乗員付きのツアーを選んだのでハードルは低いのですが。でも私、英語全然わかりませんので、これくらいハードル低くないと無理ですね。
けれど、もしも今回の旅が最高だったら、今度は添乗員なしのフリープランで行くかもしれません。だって、現地ツアーに参加したいもの(^^)


さて、ブログの更新が止まっていた間何をしていたかと言いますと…

ひたすら自由行動のスケジュールと行くための知識を叩き込み……


ひたすらドール作ってました(`・ω・´)


当ブログはこれまでマッドサイエンティストの祖といわれるヴィクター・フランケンシュタインを筆頭に、ゴシック文学の初期マッドサイエンティストを愛でてきたわけですが…

彼らの所縁の地に行ってしまうのです。
そのお供に、彼らを模したドールを作っていたというわけです^_^



彼らの紹介は、また後ほど。

私は元々入眠障害が酷いので出国の日も全く寝付けず、ほとんど無睡の状態です。

飛行機の中ではいっぱい寝るぞー!

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ブログの更新も滞っておりますが、ひとまずこれで一度目の人生が終わり。
新しい人生に向けて一度(色々な意味で)死んでこようと思います。

では皆さま、しばしの別れ。
また来世でお会いしましょう!(5月末頃の予定)

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そういえば、新幹線で遠出をすることもずいぶんと久しぶりだと思います。
新幹線の利用の仕方にとまどう私…。こんなんで来月の飛行機大丈夫なんだろうか。

旅の醍醐味と言ったら駅弁…?
最近は紐を引くと暖かくなるんですね…面白すぎるでしょ。


(パッケージと中身がだいぶ違う気がするのはまぁ気のせいでしょう…)

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